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Sony ICF-7600A
Portable Shortwave Receiver
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リアカバーを開けました。
お、バリコンは2個あるんですね。
ギアで連結されています。
バックラッシュが発生しないよう、スプリング付きのダブルギア構成。
チューニングノブからの糸掛けで最初に回されるのが短波専用バリコンで、
ダブルギアを介して回されるのが中波AMとFM用のバリコン。
短波のほうがより精密なチューニングコントロールが必要ですから、
理にかなっています。 ギアはわずかな経時変形がありますが、 作動は問題なし。 サービスマニュアルを参照しながら、 FM/AMの検波出力の引き回しを確認します。 |
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中間周波増幅と検波を行うICの音声出力ピンをあたると、
きちんと音声信号が出ているのが観測されました。
ボリュームコントロールの上流ターミナルにも信号がきています。
しかしボリュームコントロールのブラシには信号が出ていません。
しかしポテンショメータのガリではなさそう。 それではオーディオパワーアンプは正常なのだろうか? と見ると、残念、やはり故障しているようです。 パワーアンプの入力ピンに触れてもノイズは出ないし、 なによりパワーアンプICのピン電圧を測定してみるとあきらかに異常。 ブートストラップピンには6Vが出るはずですが、 ここが0V。 ということで、故障個所はボリュームコントロール用ポテンショメータとパワーアンプIC。 ボリュームコントロールポテンショメータの上流にワイヤをはんだ付けして信号を引き出して外部アンプとスピーカを鳴らすと、 ICF-7600AはFMも中派も短波も調子よく受信し始めました。 受信性能は良好・安定、とてもいい音がしています。 |
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ボリュームコントロールのポテンショメータは、
上流側の抵抗体とターミナルピンを固定しているカシメ部の接触不良でした。 これはどうやって修復しよう? いろいろ試すうちに抵抗体基材がどんどん痛んできてしまい、 うまく修理することができませんでした。 うう、悔しい。 オーディオパワーアンプICはすでに部品発注しましたが、 このポテンショメータは代替品が新品で手に入るとは思えません。 どうしよう。 |
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7600Aのボードからワイヤを引き出して小さなブレッドボードにつなぎ、
LM386N-3を試してみます。
LM386の最小構成 - 外付け部品なしのゲイン20倍構成 - で実用になりそうです。 トーン切り替えのうちトレブル切り替えはアンプ入力のキャパシタシャント式なので、 アンプICが変わっても問題なく動作します。 でもバス切り替えはアンプのNFBを切り替える方式なので、 LM386では動作の程度が違ってくるはず。 ですが、まあまあ効いている感じで動作しています。 なにしろ追加部品ゼロでつなげられるのは助かります。 これでいいや。 中央研究所にお兄ちゃんが来たと聞いて、 ICR-4800が第3研究所から帰ってきました。 けれどお兄ちゃんは分解され、 中身むき出しでテストを受けているところ。 4800は心配そうに見守っています。 |
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ボリュームコントロール、
幣ラボ初の工法を試みました。
導電接着剤つき銅箔テープ。
そこそこ、といった程度にはボリューム調整機能は復活しましたが、
やはり完ぺきとはいきませんでした。
うう。 固定抵抗を1つ追加し、 無音に絞ることはできないけれど接触不良の影響を受けにくく確実に音が出るようにしました。 フロントパネルのボリューム調整スライダが全く効かないのよりはずっとマシです。 |
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μPC1212Cの代替検討をAIチャットに訪ねてみたところ、
類似品としてμPC1213Cというのがあって使えるはずだから検討してみてはと言ってきました。
データシートをみて見ると1212Cの動作電圧違い品のようで、
ピン配は同一。
おお、これはありがたいアドバイス。 1213Cは別の電子部品ショップに在庫がありました。 当初買おうとした1212Cの8倍近いプレミア価格がついていましたが、 入手できるだけ幸せと思い発注。 1213Cは翌々日に届きました。 |
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基板にパターンカットを入れずにおいてよかった!
仮配線を撤去し、1213Cを取りつけ。
ICF-7600Aは自分自身のパワーアンプでスピーカを鳴らせるようになりました。 動画中のテスト音源はxi-on~彩音~さんのアルバム"Eyes"からトラック9 「封じられた妖怪 ~ Lost Place」(原曲:「封じられた妖怪 ~ Lost Place」)。 |
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ICF-7600AはBFOは持っていないし国際放送バンドしか受信できませんから、
SSB/CWあるいはファクシミリやFT8を受信する性能がなくても全く困りませんけれど、
安定性のよさそうな第2局発がどの程度安定しているのか確認してみます。 右の動画はICF-7600Aの第2局部発信周波数の漏れ信号を外部のSSB受信機 (実際にはIC-706Mk2GM) で受信して、 局発周波数の変化を受信音のピッチとして見られるようにしてみたもの。 アンテナ信号なし と 強信号入力とで、 第2局発の周波数は30Hzほど変化しています。 これなら国際短波放送を受信するには全く問題になりません。 CWやFT8を受信するならもうひとまわり安定してほしいところですが、 発信周波数の不安定な変化もなく、 安定性はICF-5900よりも良い、といえそうです。 ICF-7600Aの第2局発はハートレー発振回路で、 バッファは持っていません。 第2混合はFETを使用したソースLO注入型。 ICF-7600Aには安定化電源回路は内蔵されておらずバッファも持っていないことを考えると、 シンプルなのにも関わらずとても良好な成績を出せているといえます。 2026-04-16 チャープテスト |
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組み戻し作業。
ダイヤル盤を取り付けてからバンドインジケータシリンダを組み戻そうとして・・・
あ、シリンダを先に組付けないとダメみたい。
もう一度やり直し。
バンドインジケータシリンダを正しい回転角に取りつけるのはコツが必要で
何べんもトライしましたが、
どうにかうまく組付けられました。 スピーカグリルのパーフォレーションを通して白茶けて退色したコーンが見える状態ったので、 黒色スプレーを吹いておきました。 スピーカコーンエッジの補強は、いまはいいや、どうせこの先内蔵スピーカで鳴らす時間は長くないだろうから。 スピーカの塗料が乾燥するのを待って、フロントパネルとリアパネルを組付け。 |
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「通電せず」とタグが貼られてショップの棚の奥で隠れるようにめそめそ泣いていたICF-7600Aが復活しました!
各バンドとも動作は安定、感度・選択度・安定性・音質すべて良好です。 ボリュームコントロールは完全には修理できず音量を無音まで絞ることができません。 いつの日にか代替部品が入手あるいは代替手段が思いつくといいなあ。 テスト音源は彩音~xi-on~さんのアルバム "Groovy Moon"からトラック1、 「宇宙巫女現る」(原曲:「宇宙巫女現る」)。 |
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今回実機をショップのジャンクコーナーで手にするまでICF-7600Aのことは知らなかったわけですが、
発売年は1982年とのこと。
私が
初の北海道ツアー
に向けて秋葉原で
ICR-4800
を買ったとき、
店頭で4800と7600Aは並んでいたのでしょう。
野宿ツーリングに適した小型機を探していたのでひとまわり大きな7600Aは気にも留めなかったのだと思います。 復活したICF-7600Aと、1982年以来44年連れ添ってくれたICR-4800とで共演。 あれ? 2台でスピーカの位相が反対になってるな。 並べて聞くと音場がワイドに拡がって、短波の国際放送を不思議なプレゼンスで聴くことができます。 2026-04-17 ICF-7600A 修理完了 |
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