Wonder Kit FW-208A
FM Wireless Mike Kit
The audio outout of my handheld receiver was not loud enough to use in a car while driving.
One of the idea was to build a simple FM transmitter so that I could listen with the car radio.
If that transmitter had a microphone to transmit sound in the vehicle,
it could also be used as a baby monitor when
Pogo
was asleep in the
Turbo Falcon
while I needed to be away the vehicle for a short time.
I found a small FM Wireless Mike Kit which would fit to my needs.
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本機のもう一つの目的である、ハンドヘルドトランシーバの音声をFMカーラジオで聞くために、
他の機器からの音声信号を入れる回路を工夫してみます。
本機のオーディオ入力はコンデンサマイクの信号レベルに合わせて作られていますから、
ヘッドフォン出力などを直接接続するにはオーディオ入力感度は高すぎます。
ので、 アッテネータを用意する必要があります。
また、入力ジャックとしてステレオミニジャックを使用したいので、左右のチャネルをミックスしてモノラルにするものとします。
このアッテネータと、9Vの安定化電源回路とを、別の基板に製作しました。 FW-208A本体については、もう一段の同調回路による高調波抑止効果と、発振回路とアンテナとの間のバッファとしての効果を期待して、アンポピュレーテッド部分も実装しました。 本来の回路だと次段のベース回路が発振回路のコレクタ同調周波数に影響を与えてしまうので、コイル2次側巻線からのリンクにしました。 トランジスタには2N2222を使用しました。 ピン配置がPCBレイアウトと異なるのですこし不恰好ですが。 折りしも8月12日。 ペルセウス座流星群の極大の日です。 この夜は全天が曇りで、星はおろかこの日の満月でさえ見えませんでした。 が、電波観測には関係ありません。 前回ふたご座流星群を観測したとき はクソ寒い冬の深夜、レオーノフ号の中で毛布にくるまって凍えていました。 今夜はレオーノフ号で受信した流星からの反射受信音をFW-208Aで飛ばし、ラボでゆっくり聞こうという計画です。 実際にセットアップしてみると、駐車場との位置の関係で、レオーノフ号に設置したFW-208Aからの信号はキッチンまでは届いているものの、あと3mのラボまでは届きませんでした。 ので、急遽 駐車場側の建物外壁にビニール線をたらし、 パナソニックRF-877 で受信できるようにしました。 アッテネータの効きも適度で、クリアに聞こえます。 今回はRF-877の出力を Noobow9100コンピュータ に入れ、10時間分を連続録音してみました。 流星が流れるたび、53.749MHzのエコーがきれいにはっきり聞こえます。 |
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どうもこの回路はプリエンファシスを省略しているとみえて、音楽のオーディオ信号を普通に入力して送信すると、受信機によっては低音のレベルが過大となり歪んでしまいます。
あらかじめ低音のレベルを下げたソースを入力すれば大丈夫。
それ以外、音質は価格を考えれば良好で、不満はありません。
小学生のころ3500円かそこら払ってナショナルのFMワイヤレスマイクを買ったけれど、あれはひどい音だったなあ。 さて、FW-208Aは調子よく動作しているので、ケースに入れて実用機にしましょう。 今年の夏休みの課題工作です。 ところが実際にはなかなか時間が取れず、10月に入ってようやく夏休みの宿題が完成しました。 ケースは100円ショップのプラスチックケース。 安くてお手軽で、素人工作の定番ですね。 ケース側面を実用時のフロントパネルと見立て、電源スイッチと内蔵マイク/外部入力の切り替えスイッチ、および外部入力ジャックを取り付けました。 背面には電源ジャックと、アンテナリード線の引き出し。 簡単な工作ですが、私はどうも昔からこの手のがヘタクソで、いつも仕上げはイマイチになってしまいます。 まいいや、FW-208Aは完成。 さあ、 ターボ・ファルコン号 に取り付けようっと。 |
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微弱電力とはいえ十分に実用になるFM電話送信機がわずかトランジスタ2石でできる、というのは考えてみればすごいことかもしれません。
1937年のRadio Engineeringという本には、周波数変調に関して数学的な解析までは言及されていますが、いざ実用性となると「音声通信の方法としては実用的ではない」 と断言されています。
たしかにFMはAMにくらべて占有周波数帯域が広く、長波や中波または短波では混信の元となりますから、
最初から実用性なしと決め付けられてしまうのも無理はないでしょう。
でも、今では誰でも知っているFMの利点 - 音質がよく、ノイズの影響を受けにくい -
はこの1937年の本では全く触れられていません。
この本ではまた、「現在のところ周波数変調を使用した商用通信局は存在しないが、盛んに研究は進められており、超短波での利用に期待がもたれている。」とあります。
安定した超短波回路ができて初めてFMの利点が生かせるようになったわけですね。 1937年での周波数変調の方法は、発振回路の同調キャパシタの電極板を直接音声信号で振動させる方式だったし、復調はスロープ検波のみでした。 いまこうやって子供向けのキットでさえ十分に満足できるFMを生成できるのは、ひとえに可変容量ダイオード、いわゆるバリキャップというデバイスができた (しかも低価格!!) からだといえるでしょう。 技術は完成した- あとはコンテンツなのだけれど、一日中かけっぱなしにしたいと思うような放送局がないよね、日本には。 |