NoobowSystems

Go to Kits, Gadgets and Projects index page

ELEKIT EL-559
Surround Adapter Kit

    Elekit is one of the major electronics hobby kit manufactures in Japan. This unit is a surround audio adapter so that rear speakers can be hooked up to the conventional 2ch audio system. Circuit is a typical, simple matrix surround with power amplifier IC providing 1.5W per channel. Its quality is far superior than American kits; easy to build with illustrated manual, fine components and excellent print circuit boards. Enclosure is nice and pleasant, looking same or better than RadioShack products. Biggest problem is its expensive price!

(Assembled in 1997)


サラウンド アダプタ

    Kenwood KR-9340 4チャンネルレシーバ を使っていて、せっかく4チャンネルあるんだからリヤ用のスピーカをつないでサラウンドにしようかなと思いました。 レシーバのモードスイッチをRMにすればそれっぽい動作をしますが、ディスクリート4チャンネルモードにしておいて、 サラウンド・アダプタでリヤ信号を作ってリヤ入力に入れてもいいわけです。
    で、一時帰国休暇で2年ぶりに日本に戻り、秋葉原に立ち寄ったら、サラウンド・アダプタのキットがありました。 ELEKIT? ああ、嘉穂無線なのね。 シリコンバレーの価格に慣れた目にはとんでもなく高い値段に思えたけれど、ケースもかっこいいし、自分への日本のおみやげとして買っちゃえ。


製作

    イラストを多用した説明書はとても親切で、わかりやすく書かれています。 キットの説明書に限らず、米国に来て気がついたのが、アメリカの本はたいてい文字だらけで、イラストやら写真の入ったものが少ないこと。 どうしてかなあ。 少なからず文化の違いを感じます。 この組み立て説明書だけでアメリカ人は驚くかも。
    さて、穴あけ精度も良好で半田の乗りも良い基板のおかげで、作業はたちまち完了。 簡単にテストしてケースに組み込めば、RadioShackで売られている製品よりも見栄えのするオーディオ・アクセサリの完成です。 アメリカ製キットはこの品質には太刀打ちできないでしょう。 高いだけのことはあります。


動作とその後

    本機はごく基本的なマトリクス・サラウンド。 2SC945で位相反転された左右の信号がポテンショメータで混合され、 TA7232パワーアンプICで増幅されてスピーカを駆動します。 定格出力は左右1.5ワット。
    背面パネルにはRCA入力ジャック、スピーカ出力ミニプラグと電源ジャック。 このほかにRCA出力ジャックがありますが、これは単に入力ジャックに直結されているだけ。マトリクス後の信号ではありません。 ですから、リヤ信号を外部アンプで鳴らしたければ、スピーカ出力を抵抗か何かで減衰してアンプに入れることになります。 マトリクス後・パワーアンプ入力のあたりから信号を取り出してRCA出力ジャックに出すように改造したほうが、私の用途には向いています。

    別に音がひどいとかいうわけではないのですが、 完成後はガレージラボでNoobow8000コンピュータ用の外部オーディオアンプとしてしばらく使っていただけで、いまだに本来の目的には使っていません。

    クパチーノからサンノゼに転居した際、ボーズのスピーカをリビングルームに移動。 引越し直後はここにリヤスピーカとこのサラウンド・アンプを置こうと思ってました。 が、実際には家にいる時間の大半はダイニングルームに置いたNoobow9000コンピュータの前か、ガレージラボで過ごす状態で、 テレビのあるリビングにいる時間はほとんどありません。だから、そのうち・・・と思いつつ、もうずいぶん経ちます。


16年ぶりに実用再開

    購入後34年を経過した AIWA TPR-840 のパワーアンプ部がとうとう壊れました。 ので引退させ、EL-559を Noobow9100D 用パワーアンプとして使用再開しました。 TA7232Pの1.5W出力は大音量での再生は無理ですが、 プリアンプとして使っているオーディオテクニカAT-MX33で私好みのドンシャリに設定できますし、 実用上問題ない音量が得られます。

    音楽鑑賞用のパワーアンプが第3研究所では LM386-N3アンプ 、中央研究所ではTA7232Pアンプというのは我ながら本当に貧乏だな。 これでほとんど不足を感じないので、安上がりで助かります。

    なおこのとき、このページに掲載してあった内部写真を参照しながらACアダプタを用意したのですが、なにか変なことに気がつきました。 どうやら、内部写真に書き込んであった電源コネクタの極性記述は間違いだったようです。 あれえ、2週間ほど前にこのページを読まれた方からEL-559の電源についての問い合わせがあって、 写真を見て回答しちゃったぞ。 その人は逆接続して壊してしまったかもなあ、申し訳ないことをしてしまったなあ、大反省。

2012-10-21 中央研究所Noobow9100D用パワーアンプとして使用再開



Return to Kits, Gadgets and Projects
Return to NoobowSystems Lab. Home

Copyright(C) NoobowSystems San Jose, California 1999
Copyright(C) NoobowSystems Lab. Tomioka, Japan 2004, 2012

http://www.noobowsystems.org/

No material in this page is allowed to reuse without written permission. NoobowSystems has no business relationships with the companies mentioned in this article.
Circuits appearing in this page are for reference purpose only. They are designed by an amateur engineer - may contain error and there is absolutely no warranty for proper operation.

Jan. 20, 1999 Created.
Sep. 05, 2004 Reformatted.
Nov. 24, 2012 Updated. Renamed the filename.