AIWA TP-560
Tape Recorder
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2時間程度の山歩きを見積もっていた
楓峠にあっけなく到達
してしまい、お昼をたべてから帰るつもりが午前中でミニトレッキングツアー終了となってしまったので、
家族で片倉工業前のイラン料理店でランチをとることにしました。
以前テーブルがあったところにはローテーブルしかなく、あれっひょっとして食事は出さなくなっちゃったのだろうか?
夫婦そろって深刻なショックを受けましたが、
「あ、お食事のお客さんはこちらへどうぞ。」
お、改装して広くしたのか。よかった。
料理を運んできてくれたママさんに「もしかして食事やめちゃったのかと思ってびっくりしました」と言ったら、
ママさんは「富岡の人に応援してもらってるからやめませんよー、それにしてもおねえちゃん大きくなったわねー」ときれいな日本語で。 近所とはいえ片倉前の道に来るのは数ヶ月に一度程度、でも来るたびに見たことのない老舗ができて食べたことのない名物を売っています。 もう50年以上も群馬県人やってるけど、おきりこみなんか食べた記憶ないなあ。 なんかおもしろいね。 で、観光客が大勢来るようになってから開店した古道具屋にかならず立ち寄ります。 商売っ気のないこの店はオーナーと近所の人がのんびり過ごしていて、緩くていい感じ。 ま、たいていはなにも買うものないんですけどね。 今回は店の隅の木箱の中にちいさなテープレコーダがあるのを発見。 「これいくらつけますか?」と聞くと、「それかい? 鳴らないと思うよ」 「ええ、間違いなく鳴らないでしょうね。この時代のはもうゴムベルトが溶けるか切れるかしてます。」 おやじさんがつけた値段はこちらがオファーしようとした値段とズバリ同じで、 「ばっちり。いただいてきます」と即決。 いっぽうポゴはというと店先にあったレターラックをもういちど手に取り、「おとうさん、これいくらくらいかな?」 「訊いてごらん、もし高かったら『この金額にしてよ』と値切ればいいんだよ」 すると親父さんが出てきて「もってきな、おねえちゃん。お父さんがひとつ買ってくれたからさ、おまけだよ。」 楽しい、休日の近所の散歩。 |
After the Tomioka Silk Mill was listed as a world heritage, the city center became crowded by thousands of visitors. Every time we go there we see new shops, restaurants and traditional souvenirs we have never heard of. A very nice Iranian restaurant opened a couple of years ago is now our favorite, and an antique shop opened also around the same time is where we stop everytime. In the shop this time I found a small tape recorder for voice recording purpose, obviously not working. |
aiwaのロゴをもつこのカセットテープレコーダはオートリバースなし、モノラル録再のスピーカ内蔵型。
音楽鑑賞用ではなく、会話録音用のモデル。
ポーズスイッチ、キュー&レビューそして小さいながらもテープカウンタを持っています。
いまどきこんなものを買ったのは、いま検討を進めているクマよけデバイスのありうる一形態として試してみようと思ったからです。
もちろんそれならひとつ買ってくればいいだけですが、
以前にひとつひどい買い物をしたこと
がためらいの理由でした。
リアパネルはねじ止めで修理できそうなことは買う前に確認してあるし、これを直せば、ばっちりだ。
すでに使い込み感満点のボディは山の中で落としたりぶつけたり泥がついたりしても惜しくありません。 電池を入れてテープは入れずに再生ボタンを押すと、予想通りにキャプスタンもテイクアップリールシャフトも回らず、 そのかわりシャシャシャッという大きな音。 よしよし、モータは元気に回っている。 さて開けてみるか・・・しかしここでいきなり失敗。 頭が錆びついていたネジ1本の頭をナメてしまいました。 ドリルなどの工具が揃っていない第3研究所での作業なので、 むー、これはもういいや、無理やりバキッと、ネジの受け側を破壊する形でパネルを取り外しました。 プリント基板はわずかネジ1本での固定。 ヘッドへのシールド線と、リアパネルの静電シールドの接続リードをはんだごてで外して、 テープドライブにアクセスできるようにします。 モータとフライホイールをつなぐゴムベルトは切れ、すでに液化が始まっています。 が、ベタベタに溶けていると言ったほどのこともなく、古いベルトの除去は簡単に完了。 買い置きのゴムベルトの中から一番小さな2つ折り全長55mmのものを選んで取り付け。 これでテープドライブが回るようになりました。 最初のうちはアイドラギアがうまく動かずに早送りが効きませんでしたが、 これはすこしいじっているうちに回復。 テープカウンタ用ベルトは切れてはいませんでしたがテンションはほぼゼロで、 クセがついてしまっていました。 のでこれも2つ折り全長55mm品に交換。 ドライブは動き出しましたが、 フライホイール部のゴムベルトの動きには暴れがあり、 小さく軽いフライホイールとあいまってフラッタはかなりのものを覚悟しないといけません。 ヘッドの配線を取り付けなおし、これで修理完了かと思いきや、 あれあれ、音は出たけれどもとんでもなくテープスピードが速く、また歪もひどくて、騒音でしかありません。 このテープレコーダにはテープ速度の3段切り替えスイッチ(はやい/標準/おそい)がありますがテープ速度はスイッチ位置に反応せず。 これは録再スライドスイッチの接触不良に間違いなし。 スライドスイッチに接点復活スプレーを噴き、1分ほどカチャカチャやって、次第に動作が安定してきました。 よく見るとテープ速度調整用の半固定トリマ抵抗があって、これをいじってほぼ正常なテープ速度が得られました。 テープの再生はやはり目立つフラッタがあって、これはゴムベルトの暴れが第一に効いていることは明白です。 2つ折り全長50mmでもっと細いベルトは中央研究所には買い置きがあったかな? あとはフライホイール外周部の微清掃と、メカ全体へのシリコングリス注油。 本機は音楽再生用ではないとはいえ、 あと一歩、テープ走行が安定してほしいなあ。 別の大きな問題は、再生音量が不十分なこと。 ボリューム最大で、静かな部屋でちょうどいい程度の音量でしかありません。 テープリッドに組み込まれた極薄の小径スピーカですからもとより大音量が出るはずはないのですが、 それにしてもこれではクマよけの当初の目的には不十分です。 ひょっとしたら本機はもともとこの程度の音量でしかないのかな。 カタログを見ると最大出力0.15W(ただし歪率注記なし)とあり、それならもっと大きく鳴ってもよさそうです。 片面プリント基板の半田面にはRohm BA3410AFがあり、これはこの手のモノラルテープレコーダのためのヘッドアンプ・プリアンプICであって、 パワーアンプはどこか別のところにあるはず。 プリント基板の部品面にシングルインラインのICがひとつありますので、これがパワーアンプでしょうか? 音が小さい原因は、パワーアンプIC付近の電解キャパシタの劣化とかかもしれません。 テープリッドに組み込まれた薄型スピーカはプレスで成形されたスチール製のスピーカグリルで保護されていますが、 グリルは接着などなしに爪折りだけでテープリッドに固定されているために、結構なビビリがあります。 音が大きくなったらつぎはグリル固定方法を工夫してビビリ音を解消したいところ。 |
Excpectedly the drive belt was snapped. A new belt was installed, however, the tape drive shows excessive flatter. Perhaps the belt is too thick, need to be replaced with finer one. |