Lafayette TE-50
Tube Tester
(1964) |
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最初はあくまでもスペア球のチェックが目的だったのですが、
実際テスタが手に入るとこんどはテスタにかけるためのジャンク球を買い始めることになってしまいます。
こうなると本末転倒、本来の目的を見失った時点でめでたくファンからマニアに昇格です。
うん千本の真空管を持っている人の気持ちがだんだんわかるようになってきました。
あぶないあぶない・・・ |
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2022年11月、
コリンズ51S-1の短周期周波数変動問題
がPTO発振管6136を交換すると直ることに気づき、
この管をチェックすべくTE-50を引っ張り出しました。
最後に使ったのはいつだったろうね、
すくなくとも2008年の中央研究所開設以降は使っていなかったはず。 スイッチやポテンショメータの動きを確認して、ソケットの接触不良にさえ気をつければ使えることを確認してテスト開始。 6136はシャープカットオフ5極管で、6AU6と電気的に等価です。 チャートを参照して、TE-50を6AU6用にセットアップします。 真空管のヒータが灯り、 メータの針が動き出して80を示しました。 グリーンの"GOOD"の範囲内です。 これを箱入り新品のRCA製6AU6AとJAN 6AU6についても実施。 メータはそれぞれ85を示しました。 |
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ついでリークチェックを行います。
本来ならリークチェックを行ってからエミッションチェックを行うのが正しいのですが。 6AU6/6AU6Aは3ピンと4ピンがヒータですから、 Pin #3とPin #4を"P"にしたときにLEAK INDが赤く光りますが、 他のピンについては光りません。 この球に電極間リークは起きていないことがわかりました。 |
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51S-1で問題を起こす6136は、新品の6AU6 / 6AU6Aに比べてエミッションが6%ほど減っていること、
電極間リークはないことが確認できました。 ちょっとまてよ、ヒータ - カソード間にわずかな絶縁低下があるのかもしれない。 それもヒータが点灯しているときにしか起こらないような。 リークチェック時にPin #3を"F"にしてヒータを灯らせてみても、 ヒータ以外の電極にリークはないようです。 念のためにTE-50ではなく球のヒータを直接 電源装置 で点灯させ、デジボルでヒータ - カソード間の抵抗を10MΩレンジで測定しましたが、 リークしている様子はまったくありません。 51S-1のPTOは6%程度のエミ減で動作不調が出る回路とは思えず、 しかしこの球では発振周波数の小刻みな変動が起きる。 なにかこの球に固有の特性の違いがあるはずなんだけれども、 それはいったい何なんだろう。 グリッドエミッションを測定する機能も電極間容量を測定する機能もないこの簡易型真空管テスタでは、 残念ながらこれ以上の調査はできなさそうです。 222-11-07 コリンズ51S-1 PTO用 6136をテスト |
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