懐しの真空管ラジオ展
1999年8月 下仁田町ふるさとセンター

1999年8月、群馬県下仁田町のふるさとセンター歴史民族資料館において、町内在住の鈴木 五郎氏のコレクションによる真空管ラジオ展が開催されました。 このページは同氏のご好意により撮影させていただいたスナップショットをまとめたものです。

展示品目録


展示室1 - 木の部屋
戦後復興期のものを中心に、木製キャビネット時代のラジオや蓄音機が展示されています。 鈴木氏手作りキャビネットのラジオも。
展示室2 - プラスティックの部屋
高度経済成長へと向かう日本の、プラスティックラジオ。 大量生産、コストダウン、そしてトランジスタの出現・・・やがて日本は世界一の座をめざします。



展示室1 - 木の部屋
鈴木氏手作りのキャビネットのラジオ
大型コンソールラジオ
あのころは、いつも家族のまんなかにこのテレビがいました。
痛みの激しいキャビネットは補修され、また失われたバックパネルは新しく作られました。
これぞ真空管ラジオ、というスタイルです。
優美なカーブをもつ木製キャビネット。
マジックアイつきのプラスティック ラジオ。



展示室2 - プラスティックの部屋
長年の間に黄ばんでしまった透明プラスティックが時代を感じさせます。
プラスティック真空管ラジオの代表的なスタイル。
マグネチック・スピーカに真空管、家庭用オールウェーブラジオと飛び入り参加の自作短波受信機


「真空管ラジオ展」にあたって:下仁田町ふるさとセンター
 
    懐しの真空管ラジオ展の開催については2年程前からこの面で沢山の資料をお持ちの下仁田町馬山の鈴木五郎さんと再三の打ち合わせを重ね、この度の開催に漕 ぎつけました。鈴木さんにはたくさんの貴重な資料を提供していただきありがとうございました。
    また、この特別展開催にあたりまして、この道の権威者である富岡市の斎藤稔先生にご懇切なご指導をいただきましたことを感謝申し上げます。なお、先生には次の資料を賛助出品していただきました。
  • 真空管式ポータブルラジオ
  • ポータブルトランジスターラジオ
  • 高周波一段式7球スーはパーラジオ 自作
  • 真空管のいろいろ(11本)
  •     掲示資料のうち「週間NHKラジオ新聞」関係のものは富岡市中沢の大日方康博さんからご提供いただきました。
        大変ありがとうございました。

    平成11年8月1日 下仁田町ふるさとセンター

    「真空管ラジオ展」にあたって:鈴木 五郎
     

    「ちょっくら待ってな、いま
    レコード聴かせっから」
    お気に入りのレコード
    を用意する鈴木氏

       私が、ラジオを集めるようになったきっかけは、兄が経営する恩田木工所に勤めるようになり、部屋の増改築や修理などで施主宅に足を運ぶうちに、古い物をみ つけて分けてもらい、それらを自分で修理して気に入ったものにしていくことが楽しくなってきたことからでした。
       ラジオのキャビネット、真空管、部品などを買うために、秋葉原まで出かけたこともあります。また、ラジオ月刊誌を見て、茨城県大子町のラジオマニア宅へ伺い、部品、ラジオなどを分けてもらったことも思い出のひとつです。
       今では80台くらいになりました。ラジオ・蓄音機・ランプ・柱時計・カメラなど、これからもいろいろ古いものを集めて、大切にしていきたいと思います。
       この展示会が開けましたのも、金井館長、赤岡さん、教育委員会の皆様方のご協力と、ラジオを譲ってくださいました方々のお陰だと感謝しております。
       関係してくださった皆様、本当にありがとうございました。

    平成11年8月1日 鈴木 五郎



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