CRV-1/HB
Homebrew
General Coverage Shortwave Receiver (1960) |
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完全手作りのこの受信機は、ナショナル ― HROシリーズ受信機で有名な米国ナショナル社ではなくて松下電器 ―
の通信型受信機用パーツを用い、
それらのデータシートに掲載されていた使用例を具現化した、本格的通信型短波受信機です。
高一中二の9球シングル・スーパーヘテロダインで、
短波3バンド構成のコイル・パックと周波数直線バリコンの組み合わせにより
3.5MHz から 30MHz をカバーします。 中波放送バンドはカバーされません。 この受信機に使用されているナショナル・ラジオ・パーツには以下のようなものがあります。 |
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なるほど、松下は通信型受信機に必要なキー・コンポーネントをすべて取り揃えていたわけですね。
であれば、完成機がないというのも不思議な話。
ウェブを探したら、この時代に松下ナショナルは
CRV-1
なる高一中二受信機を発売していたようです。
私はCRV-1について何も知りませんでしたが、JF1CBL 関OMが当時の雑誌記事のコピーを送って下さいました。 CRV-1はキットで、完成品はありませんでした。 価格は真空管なしのキットで18000円。記事に掲載されている回路図を見るに、 今回譲り受けた受信機とほとんど変わらない構成です。 であれば、このホームブルー受信機はCRV-1の原型機といえます。 そこで名前のないこの受信機を CRV-1/HB と呼ぶことにしました。   |
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キット版CRV-1の回路図を図に示します。
CRV-1/HBはナショナル・ラジオ・パーツのデータシートに忠実に製作されています。
キット版CRV-1はデータシートの回路と基本的には同じですが、Sメータ駆動方法が変更されており、
また各部の素子定数に細かな相違が見られます。おそらくデータシートのほうが年代的には古いと思われます。
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![]() Schematic Diagram |
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本機のシャーシ レイアウトは、データシートに掲載されている製作例そのままです。
大きく異なるのは、データシートではダイヤルに指針付きのもの
(トリオTX-1送信機キットでも同じ物が使われていますね)
が使用されているのに対して、本機では大型のバーニア・ダイヤルであること。 本機のフロントパネルは高さ実に30cmもあり、我がラボ最大の受信機 Hammarlund HQ-170 よりも高くなっています。 が、 パネル裏面を見ればわかるように、メータのレイアウトを変えればかなり低くできて、9R-59と同等にできるはず。 |
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2つのバリコンに印字されている番号−11602と08603−は、製造年月日のように思えます。だとすれば、それぞれ1960年2月11日と3月08日。
またSメータの目盛り盤にも1960の数字が見えます。 この受信機が組み立てられたのは1960年という推測になります。 CRV-1はすべてMT管による9球式で、局部発振と周波数混合を独立した真空管で行い、BFOも独立した真空管が担当しています。 したがって、本機はトリオ9R-59 (輸出モデル Lafayette HA-230 ) をよきライバルにする、といっていいでしょう。 さらに、この時代の日本のアマチュア受信機の主流はシングルコンバージョンの高一中二であった、といえます。 一方その頃のアメリカでは、QST誌を見るに受信機の主流はすでにクリスタルフィルターとプロダクト検波付きのダブルコンバージョンでした。 回路を簡略化し、高周波増幅を持たない初心者向けの製作記事であっても、 ダブルスーパーにプロダクト検波を持っています。もちろん市販機にシングルスーパーがなかったわけではありませんが、 入門機や低価格機にかぎられており、 もはやシングルスーパーに単なるBFOを付けただけでは実戦には耐えられない時代になっていたのです。 反面、自作機で運用するアマチュアが急速に減っていっていることを嘆く投稿記事も見られます。 |
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データシートでの部品配置
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電源まわりを重点に、目視で回路接続をチェック。
ヒューズはなくなっており、ヒューズ・ホルダのブレードは曲がってしまっていました。
ブレードを曲げ直して、ヒューズを差し込み、いよいよ電源を入れてみます。 最初は本当に何も起きませんでした。 こりゃ電源トランスか・・・とテスタでチェックするに、正常な様子。 もう一度試すと、今度は全球ヒータが点灯しました。単なるプラグの接触不良だったようで一安心。 ランプホルダをいじってみたら、パイロット・ランプも点灯しました。 煙こそ出ませんでしたが、かすかに古い油の匂いが漂います。 なぜか電源スイッチのターミナル付近に油汚れがあり、これが匂いの原因のようです。 が、ほとんどの配線に使われているエンパイア・チューブの匂いかも知れませんし、ひょっとしたらキャパシタがいくつかやられかけているのかも。 しばらくは、通電中には目を離さないようにしましょう。 電源トランスからのメカニカル・ハムは全く聞こえず、優秀なトランスのようです。 出力トランスは今のところ手に入っていません。 他のラジオから一時借用、というのが一番手っ取り早いのですが、どれも完動状態かレストア待ちなので剥ぎ取ることができません。 しばらくは最終の低周波出力段なしで外部アンプをつないでテストすればいいでしょう。 まずB電源電圧を測定。 出力トランス接続用のシャーシ背面ターミナルの青色端子には、300VDCが出ています。 って、簡単に指で触れられるターミナルに300Vも出ているラジオというのは実に恐怖です。 ちなみにこのターミナルはアンテナターミナルとほとんど同じものが使われていて(アンテナターミナルは3端子ですが)、 自作機ゆえ機能名の表示などありませんので、うっかりするとアース端子だと勘違いしそう。 そこに300Vも出ているのですから、このラジオはウイドゥ・メーカーと呼んでもいいかもしれません。 スタンバイ・スイッチの先、高周波増幅管と周波数混合管のプレート電源部には150VDC。正常な値です。 オシロスコープをオーディオ・ボリュームの両端につないで波形を観測しながら、シグナル・ジェネレータで信号を入れてみます。 Q5'erターミナルはQ5'erを使わないときは3つのターミナルのうち2つをショートさせておく設計になっているのですが、 本機ではターミナルはあるものの内部ですでにショート接続されていました。 検波信号は音量調整ポテンショメータを通り、Sメータを通過してシャーシグラウンドに落ちる回路になっています。 断線しているSメータでは検波回路が閉じないので、ジャンパーコードでポテンショメータのコールド側をシャーシに落としてみました。 ・・・そうか、だからSメータのターミナルがショートされていたんだ! で、いろいろ試した結果・・・受信機は全く反応しません。 チューニングをとるとかすかに波形が。でも、これはラジオの電源を切っても同じでがっかり。 どこかの接触抵抗か何かで鉱石ラジオとして反応しているだけのようです。 やっぱり死んでいる・・・。 AVC-MVC-BFOスイッチを回してみたら、うわおぅ!!! ポジションを切り替えるたびにスイッチからパチッという大きな音とともに火花が飛び散ります。 げげげ。 メーク・ビフォア・ブレーク型のスイッチが使われているからか何かなのでしょうか? |
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ヘッドホン端子、すなわち初段低周波増幅出力の信号を引き出してPC用のアンプ内蔵スピーカにつなぎます。
初段低周波増幅管6AV6のグリッドに音声信号を入れると、きちんと増幅しています。
ハムは問題ないレベルで、電源平滑用のナショナル・ラジオ・パーツ電解キャパシタは今後しばらくは使えそうです。
普段使っているスピーカと違うので音質の善し悪しは不明。まあ悪くはなさそうです。
次にシグナルジェネレータで検波段に変調をかけた455kHzを入れると、スピーカから音が出ます。
第2中間周波増幅管6BD6のグリッドに入力すればこれもOK。
第1中間周波増幅管6BD6では・・・これまたOK、十分に増幅していると見え、弱い信号でも十分に聞こえます。
でもアンテナ端子から入れた信号はちっとも聞こえてきません。 それでは局部発振回路は発振しているのだろうかと、配線を追いかけてみると・・・ うわわっっ!!6BE6と6BA6を挿し間違えてる!!! 実は入手時、高周波増幅管6BA6と局部周波数発振管6BE6がデータシートに対して入れ違っていることに気がついていて、 データシートどおりに挿し直しておいたのでした。 ですが、他の部分はデータシートに忠実に製作されているこの受信機、 なぜかこの2本の位置を入れ替えて組み立てられていたのでした。 実物の配線を注意深くチェックしなかった私の初歩的ミスです・・・。 6BA6と6BE6はヒータのピンアサインは同じなので、真空管のヒータは無事でした。 まあ真空管がダメになってしまっても、スペアはじゅうぶんに手元にあるから問題はありません。 が、もしコイルパックが焼き切れてしまったら・・・? で、コイルパックの各コイルを導通チェックしてみると、幸いにもいずれも断線はしていませんでした。 一安心して真空管を挿し直し、いろいろつついているうちにバンドCで局部発振の動作が確認でき、 シグナル・ジェネレータのRF信号が復調できました。 実アンテナにつなぎ直したら、CRV-1/HBは15.240MHzのVOAを受信し始めました。 |
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真空管を挿し直してもすぐには受信できなかったのは、
コイル・パックのロータリー・スイッチに接触不良があったのと、
メイン・バリコンのどこかに接触不良があったからのようです。
いじっているうちに、A/B/Cの各バンドとも受信動作しはじめました。
次第に、受信機のコンディションがわかってきました。
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検波段と初段低周波増幅段は正常に動作していると思われるので、再度中間周波段のチェックを行いました。
初段低周波増幅管の出力(ヘッドホン出力端子)とAGC電圧を
オシロスコープ
で同時にモニターしながら、
目黒MSG-2161標準信号発生器
を使って455kHzを各段に注入してみます。変調は400Hz 30%。 最初は検波段直前の松下2IF-N1-B中間周波トランス。 第2中間周波増幅管6BD6のグリッドに信号を注入し、まずシャーシ下側のネジを回すと、それだけで出力は倍以上に。 上側の調整ネジを回すと、オーディオ出力はとたんに数倍アップしました。 次は2つの中間周波数増幅段の間の中間周波トランス、松下2IF-N1-A2。 第1中間周波増幅管6BD6のグリッドに信号を注入します。 下側のネジではそれほど変化はありませんでしたが、上側のネジを回せばこれまたたちまち出力が大きくなります。 さあ、ずいぶん楽しくなってきました。 最後は周波数変換段の直後の松下2IF-N1-A1。 今度は局部発振管6BE6を抜いておき、混合管6BE6の第3グリッドに信号を注入します。 下側ネジの調整でわずかに出力アップ。 上側ネジを調整しようとしたら・・・・うおおうっっっっ! 感電した! 手持ちのプラスチック調整棒の先端はずいぶん丸まってしまっていたので、 上側ネジの調整には普通の精密ドライバーを使っていたのですが、 なぜかこの初段の中間周波トランスだけは上側ネジに電圧が出ています。 ともあれ調整をとってみると、期待通りこれまた出力アップ。 推測するに、本機のビルダー氏は、実際の放送を受信しながら受信音が最大になるように中間周波トランスを調整したのでしょう。 たまたまその時の中間周波信号のピークが455kHzからすこしはずれたところにあって、 しかも下側ネジは手付かずのままであったのだろうと思われます。 上側ネジによる同調と下側ネジによる同調とがずれたままになっており、これが感度不足の原因だったわけです。 調整前と調整後の受信感度は雲泥の差。 シグナル・ジェネレータの出力レベル表示からするに、全周波数帯において20dB前後の感度向上が確認できました。 選択度も確実にシャープになりました。 1999-09-21 中間周波トランス調整 感度大幅アップ |
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回路図からすると、周波数混合管の第3グリッドには高周波増幅後の信号が加えられています。
真空管ソケットのそのピンは、コイル・パックからのG3とタグのついた黄色いワイヤーがつながっているところですからすぐにわかります。
で、ここに455kHzのシグナル・ジェネレータ出力をつなぎました。
が、待てよ・・・そのソケットにささっているのは・・・6BE6じゃなくて・・・6BA6だ!!! あわててもう一度配線を追いかけてみます。 この管にはカソード抵抗が入っていないから、局発・・・。 この管は2ピンと7ピンがつながっているから、RF・・・。そしてこれは確かにミキサー。 真空管を挿し込む位置をまたもや間違えているようです。 コイル・パックのデータシートに記載されている実体配線図を見てみました。 すると、CRV-1/HBの実機はデータシートの実体配線図どおりに製作されていることがわかりました。 データシートの実体配線図では、コイル・パックから真空管への配線がもっとも短くなるよう考慮されています。 結局、入手時に真空管が挿し込まれていた順番が間違っていただけではなく、 データシートの製作見本の写真(このページの最初のほうに示しているもの)の説明も間違っていたのです。
あれまぁ。 よく確認しないまま電源を入れ、気づかずにしばらくテストしていた自分自身にあきれてしまいました。 今まで実に、ペンタグリッド管6BE6に高周波増幅、 リモートカットオフ・ペントード6BA6に周波数混合を行わせた状態でテストしていたのです。 それにしても、案外動作するもんだなあ。 1999-09-26 真空管挿し間違え修正 |
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ようやく正しい真空管が挿し込まれたCRV-1/HBは、当たり前ですがずいぶん調子良く鳴るようになりました。
いままで強い局でもAGC電圧は-1V程度までしか上がらなかったのに、いまでは-5Vを越えることもしばしば。
周波数によっては最初に比べ実に60dBも感度が上がっているところもあり、
わずか数メートルのビニール線アンテナにプリアンプなしでも実用になります。
当初はIFゲインコントロールをフルゲインからわずかでも下げると全く聞こえなくなっていましたが、
今ではすこしゲインを下げても大丈夫。 感度については、各バンドのダイヤル位置によるばらつきが認められます。 コイル・パックの各調整ネジにはおそらく製造時に付けられたネジロックがついたまま。 多分最初のビルダー氏は、トラッキング調整は行わなかったものと思われます。 調整で性能アップの可能性あり。 シグナル・ジェネレータを使うと、明確なイメージ混信があることがわかります。 が、所詮は中間周波数455kHzのシングルスーパーですからこの程度はOKとしましょう。 スプリアスやコンバータノイズも少なく、 昼間の17.780MHzのワールド・ハーヴェスト・ラジオも夜間の15.240MHzのVOAニュース・ナウもたいへん良い音で楽しめます。 |
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中間周波増幅に6BD6を用いるというのは、
メーカー製品や自作記事ともにこの時代の日本製の受信機に多く見られます。
が、アメリカ製のラジオでほとんど6BA6が使われます。
ちょっと調べてみても6BD6を使っているのはナショナル(松下ではなくて本家ナショナル)の低価格モデルにある程度ですし、
CRV-1のライバル機といえる
9R-59
も、6BA6を使っています。 電波技術誌の記事において難波田 了OMは、 CRV-1/9R-59/CS-7の比較評価にあたってCRV-1だけ真空管なしで届いたので、
と書かれております。 6BA6と6BD6のピンアサインは同一ながら6BA6のgmは約4400あり、6BD6の約2000に対して大きく利得を稼げます。 反面、中間周波トランスの造りや配線が悪いと発振しやすいといわれています。 が、1962年に難波田 了OMがテストしたとき、 CRV-1は6BA6の上位球である5749を6BD6の代わりに使って問題が発生していなかったようです。 実は手元に5749Wも5750も新品が何本かあるのですが、貧乏性の私は試しに中古の6BA6に差し替えてみることにします。 交換後、念のために中間周波トランスの調整を確認してみました。が、再調整は必要ありませんでした。 で、結果は・・・発振などの異常動作は見受けられず、ゲインは明らかにアップ。 特に第一中間周波増幅管を置き換えたときにメリットが明確です。 6BD6ではAGC電圧-1.5V程度であった信号のとき、6BA6では-2.0V以上をマークします。 副作用が見られないのですから、6BD6に戻す理由もないでしょう。しばらくこのまま6BA6を使うことにします。 CRV-1/HBの中間周波増幅段では、第1段・第2段ともにカソード抵抗として300Ωが入っています。 この値を小さくすれば、もうすこしゲインが稼げるかも。 6BA6にしたら、選択度がすこし悪くなったような気がします。そんなことってあるのかな? 感度が上がったためにそう感ずるのでしょうか? あとで正確に調べてみましょうか。 JA4AXC/1 中西OMが電波科学誌1961年7月号のコピーを送ってくださいました。 CRV-1の製作記事であるそれを読んでいて、不思議になりました。 どうやら、中間周波増幅管に6BA6が使用されているようなのです。 記事中の回路図は6BD6となっているのですが、 ブロックダイアグラム、実体配線図、内部写真のキャプションでは6BA6になっているのです。 はて・・・・ランチェンがあったのでしょうか? 記事では、組み立て後に2つトラブルがあった、とあります。 ひとつは低周波段の異常発振で、 出力管6AR5のプレート回路配線が初段低周波増幅管6AV6のグリッド・カップリングキャパシタのすぐ脇を通っていたのが原因。 もうひとつはAGCの異常動作で、Sメータ回路の配線が局発管6BE6のすぐ脇を通っていたのが原因。 いずれも配線を離すことによって解消できたとあります。 わがCRV-1/HBではそれらのトラブルは起きていませんが、参考になります。 またその記事ではキットの価格は14350円と書かれています。当初18000円だったものが値下げされたのでしょうか。 |
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経時的な周波数ドリフトは少ないのですが、ときたまいきなり1kHz程度ずれることがあります。
しばらくほおっておくと元の周波数に戻ってきたりします。
電源電圧変動の影響かもしれないし、局部発振管のソケットの接触不良などでもこういったことは良く起こります。
ので、プラスチックの調整棒で局発管6BE6のソケット周辺をつつきまわしてみると、
プレートとシャーシグラウンドの間に入れられた
ニッポンケミコン製の0.01μFオイルキャパシタ
を触るたびに受信周波数がホップします。 キャパシタのリード線の半田付けそのものには問題なさそうだし、 真空管ソケットのターミナルをつついても変化なし。でもキャパシタ本体を軽くたたくとホップが起きます。 キャパシタそのものがなにかしら機械的に不安定になっているようです。 疑わしいキャパシタを取り除き、おなじ0.01μFのセラミックキャパシタに交換しました。 オリジナルのキャパシタは近くのシャーシ上に落とされていましたが、 今度は実体配線図も参考にして真空管ソケットのセンターピンに落としました。 調整棒で周辺素子を叩いたりつつきまわしたりしても受信周波数は変化せず、周波数ホップはなくなりました。 |
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AGCの動作を見ていると、最大感度までの回復にちょっと時間がかかりすぎます。
強力な局を受信していてアンテナを外すなどしてみると、AGC電圧は-1.0V程度まではすぐに下がるのですが、
そこから無信号状態の-0.3V程度まで回復するのに10秒程度かかったりします。
極端に深いフェーディングのときやチューニング中など、もう少しすばやく回復してくれればいいのですが。 AGCのフィルタ・キャパシタは0.05μFのペーパーキャパシタで、これをセラミックに交換してみました。 わずかに応答が速くなった気もしますが、その程度。 近くの0.01μFのペーパーキャパシタも間違って取り外してしまったので、これもついでにセラミックに交換。 これは全く影響なし。 中間周波増幅管を6BA6にした副作用が確認されました。 AGC電圧が-8Vを越えるほど大変強く入感してくる局では、 第2中間周波増幅管がオーバーロードになってしまって音が極端に劣化したり、ひどい場合は完全に無音になるのです。 6BD6に戻してみたらオーバーロードまでには至りません。 まあIFゲインを少し下げれば済むことなので6BA6のままで行きましょう。 (後日訂正:どうやら6BA6のせいではなかったようです。) |
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バチバチ火花が飛び散るとあって、BFOのテストはじっくりできませんでした。
火事になってもいやだし、モードスイッチの配線を変更してみます。
フロントパネルのスタンバイスイッチは今のところ必要ありませんから
(いつの日か必要になる時がはたしてくるのだろうか?)、スタンバイ回路は直結にして、
このスイッチでBFOのON-OFFをさせることにします。 ちょこちょこっと配線を変更してみると、当たり前ですがBFOを連続使用しても火花は出なくなりました。 火花の原因は、要するに半田付けポイントからリード線のヒゲが出たままになっていて、 すぐ近くのターミナルとの間でスパークしていたもののようです。 配線に使われているビニール被覆電線もエンパイアチューブも、経時変化でカチカチになってしまっています。 CWあるいはSSBを受信するときはAGCを止め、オーディオゲインは十分に上げておき、 音量調整はIFゲインコントロールを使って行います。 復調音がBFOをかけていないときのようにモゴモゴいってしまうのは入力信号が強すぎてBFO信号が負けてしまっているためなので、 IFゲインをさらに下げます。 現状のBFOを使ってみるとやはり、使えることは使えるがとても不満、というのが率直な感想です。 理由はまず周波数安定度の不足、そしてBFO出力が低い(と思われる)ことです。 周波数変動のため、CWを受信するとキーイングのたびにピヨピヨしてしまいますし、 また信号強度や電源電圧の変動によっても周波数が動いてしまい、 バンドスプレッドおよびBFOピッチコントロールから手が放せません。 BFO発振回路自体が安定していないためもありますが、 局発周波数が信号強度に影響されて変動している影響のほうがむしろ大きいように感じられます。 また機械的振動でも復調音は影響を受けます。 CWやSSB受信中は貧乏ゆすりは厳禁ですし、 となりのデスクの上のキーボードをたたくたびに復調音が揺れてしまいます。 難波田 了OMの電波技術誌の記事にもやはり、 安定度は9R-59よりは良いがCWやSSBには不足、BFOは弱すぎ・・・との旨のことを書いておられますから、 このCRV-1/HBが特に調子が悪いといったものでもなさそうです。 CRV-1/HBのBFOはチューンド・プレート発振回路です。 発振管6AV6のグリッドから取り出された発振出力はシャーシをほぼ横断する形でシールド線で引き回され、 15pFのキャパシタを介して検波ダイオード6AV6のプレートに注入されます。 トリオ9R-59ではQマルチ兼用BFOということもあって、第一中間周波数増幅段の上流から注入されているのと対照的。 Radio Designer's Handbook によると、検波ダイオードに注入するのは一番安定なように思えるが必ずしもそうとは限らない、とあります。 この方法で最も重要なのは十分な発振出力を確保すること。 検波ダイオード部では中間周波信号の強度が最も高いので、これを必ず上回るだけのBFOパワーが必要なわけです。 CRV-1/HBでBFOパワーが不足気味に感じるのも、こういったことによるものかもしれません。 第2中間周波増幅段をゲイン固定、つまりAGC制御せず、 この段の入力にBFO信号を極めて疎に結合させる方法をRadio Designer's Handbookは推奨しています。なるほど。 いずれにせよ本格的にSSBを受信するならば電圧安定管の使用 (もしくは第1局発を水晶発振にしたダブルスーパー;いわゆるコリンズ方式) とプロダクト検波の採用は不可欠だ、ということなのでしょう。 アメリカではすでに普及していたこれらの方式の恩恵を日本の普通のアマチュアが受けるのは、 もう少し先のことだったようです。 しかし、10年後の状況の変化を、誰が想像できたでしょうか・・・。 というわけで、1960年に戻ってひきつづき楽しみましょう。 すでに書いたようにピッチコントロールは効きすぎで、 ほんのわずか動かしただけでピッチは大きく変化してしまいとても微調できる代物ではありません。 CRV-1/HBのデータシートではBFOピッチコントロールのミゼット バリコンは10pFのものを使用とあり、 実体配線図ではロータ2枚、ステータ1枚のミゼットバリコンが描かれています。 が、実際に使用されているのはロータ6枚、ステータ5枚のバリコン。 このために、ピッチコントロールが効きすぎているのでしょう。 ロータの羽根を引っこ抜いてもいいのでしょうが、ジャンク箱の中にハマーランド社製のちょうど良さそうなバリコンがありました (ハイパワー用のセラミック ベース品なのでオーバースペックではありますが) ので、これに取り替えてみることにしました。 ただ単にバリコンを交換しただけでは、うまく455kHzを発振させることができませんでした。 バリコン容量が小さすぎてBFOコイルでの調整がとりきれないためです。 バリコンに並列に10pFのセラミックキャパシタを入れたところうまく調整でき、 ピッチコントロールの効き具合もちょっと不足気味ながら許容できる程度。 シャフトの動きもスムースで、SSB復調の微調整が大変楽になりました。 ただし、受信キャリアにBFO周波数が引き込まれがちな傾向はやはり残っています。 特に強力な信号に対するゼロビート近辺ではそれが顕著。 オーディオ ゲインを十分に上げておき、IFゲインを下げて使用すればこれは回避できます。 |
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BFOのテストをしているうちに、ときおり不安定なノイズが出るようになってしまいました。
接触不良が起きているようなバサバサしたノイズで、しばらく続いたり、ふっと止まったりします。
ノイズが出ているときは、アンテナを外しても、どのバンドでも、またバリコンの位置がどのようであっても出ます。
オーディオゲインを絞ると音は小さくなりますが、絞り切っても音は消えません。
さらに、ノイズが止んでいる場合であっても、オーディオ・ゲインで音を絞りきれないケースがあります。
いったん発生すると、とても放送を楽しむことはできません。 BFOをOFFにするとバサバサノイズは出にくくなりますが、これはBFOそのものがノイズを出しているのではなくて、 どうやら検波段の入力が大きいと起こりやすいようです。 BFOを止めてVOAを聴いているとき、IFゲインを絞るとバサバサノイズが出にくくなったりします。 おそらく検波段のどこかが不安定になっているのでしょう。 検波段とオーディオゲインコントロール周辺を調整棒でつついてみると・・・ ポテンショメータのコモン側ターミナル配線の接触不良でした。 ここは本来Sメータにいく線がつながるべきターミナルですが、Sメータ断線のため、 このターミナルを直接シャーシに落とすよう変更しておいたのです。 が、どうもイモ半田だったようです。 ラグ板など各パーツのターミナルは表面の酸化が進んでいて、半田のノリがどれも今一つです。 ヤスリがけをしておいてから半田付けするべきなのですがつい億劫で・・・。 オーディオ信号の配線にはシールド線が使われていますが、 シースの表面はどこもうす汚れています。 ので、ついでにボリュームコントロール周辺の配線を引き直しました。 不安定なノイズは消えました。 |
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第一中間周波増幅段の入力回路にも問題の0.01μFオイルチューブラキャパシタが使用されています。
これは中間周波トランス2次側巻線の片側をグラウンドに落とすためのIFバイパスとして機能します。
2次側巻線の反対側は中間周波増幅管のグリッドにつながります。
このキャパシタに印加される電圧は直流的には中間周波増幅管のグリッド電圧と同じですから、
耐圧はせいぜい10Vちょっとあれば済むはずです。
が、今日買ってきたばかりの250V耐圧のマイラキャパシタに交換してみました。 で、違いは一目瞭然。 いままで10秒以上かかっていたAGCのフルゲインへの回復が、1秒以内で完了します。 強力な局を受信していてアンテナを外すとただちに受信機はフルゲインになり、音量はかすかながらもはっきり聞こえつづけています。 ノイズが少ない15MHz帯でチューニングするとき、強い局の間の弱い局を探すのが大変楽になりました。 21MHz帯のノイズフロアに近い微弱な局も、ボリュームコントロールを調整し直すこともなくきれいに聞こえます。 こうでなくっちゃね。 1999-10-16 IFバイパスキャパシタ交換 AGC動作正常化 |
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次のキャパシタ交換は、第2中間周波増幅管のプレート回路に入っている、やはり0.01μFのオイルチューブラ。
もしこのキャパシタの容量が減れば、プレート回路のAC抵抗が増大してゲインに影響が出るだろうし、
リークがあればプレート電圧が低下したり、発熱の可能性も考えられます。
で、交換してみると、これは変化が見られません。
プレート電圧は交換前と変わらず198V。
設計値は200Vですから問題なし。 感度にも明らかな変化はなし。 デジタルマルチメータでこれらのキャパシタの直流抵抗値を測定してみたら、 交換しても変化がなかったものは抵抗値無限大を示しますが、あとの3つはそれぞれ5MΩ、130kΩそして80kΩ。 かなりのリークです。 この受信機にはこの0.01μF オイルチューブラはあと一つ使われています。 が、それはレコーディングジャックの直流阻止用。 今のところ使っていないし、 それにレコーディングジャックは初段低周波段の出力から取り出すように変更しようかと考えているので、 放っておくことにしました。 他にも0.01μFのキャパシタは何個も使われているのですが、 それらはプリンストン・ブランドのワックスコーティングされたペーパーキャパシタ。 ヒマとパーツの在庫があるなら、取り替えておいたほうが良い類のものです。 初段低周波増幅管のプレートと出力電力増幅管のコントロールグリッドをつなぐのも0.01μFのペーパー。 いまだに出力トランスが手に入っていないので、 このキャパシタを通った信号をオシロスコープで見ながらアンプ内蔵PC用スピーカで聴いているのです。 オリジナルのキャパシタではごくわずかながらリークが確認されていました。 もしこのキャパシタがショート故障したりすれば、初段低周波増幅管のプレート電圧が次段のグリッドにモロにかかって、 今は抜いてあるものの、6AR5はオシャカになるでしょう。 し、アンプ内蔵スピーカも吹き飛んでしまうでしょう。 さっさと交換してしまうに限ります。 新品マイラ キャパシタに交換したらもちろんOK、DC電圧は全く観測されません。 高音が心なしか良く出るようになった気がします。 1999-10-19 低周波カップリングキャパシタ交換 |
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周波数ドリフトの程度を測ってみました。
今回は実際の受信周波数の変化ではなくて、局部発振周波数を周波数カウンタで読んでその変化を調べてみます。
結果は
こちら
。
最大変化幅で3kHz。
コリンズタイプに比べたら劣るのは致し方ないし、SSBやCWにはつらいものがありますが、回路構成からすれば上出来だと思います。
ほぼ同じ条件で
Lafayette HA-230
(9R-59) を測ってみたら、最初の30分のドリフトが勝負にならないほど大きいことがわかりました。
HA-230はヒータ予熱という大技を持っていますが、それを使わないのならCRV-1/HBの圧勝といえます。
ただし実際の受信周波数のドリフトは混合管や高周波増幅段などの影響を受けますから局発周波数の変動だけでは総合的な判断はできませんが・・・。 本機のBFOの代わりにシグナル・ジェネレータの出力を注入してSSBやCWを受信してみると、 多少はよくなるものの依然として受信音のピッチは明確に変動します。 当時多くの局が行ったように、局部発振管6BE6のB電圧の安定化を試したくなります。 機械振動による受信ピッチ変動の主要因は、 シャーシ下のバリコンやコイルパックそれにBFO出力の配線が揺れてしまうことにあります。 |
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CRV-1/HBおよびCRV-1は、フロントパネルにヘッドホンジャック、
シャーシ背面にレコーディングジャックを持っています。
どちらのジャックも標準モノラルジャックが使用されます。
ヘッドホンジャックは差し込むとスピーカ側回路が切れるタイプです。
標準モノラルジャックはそれこそ万国共通だと思っていたのですが、
CRV-1/HBに使用されているジャックはどうも内径がわずかに小さいようで、手持ちのどのプラグも差し込めません。
これでは不便なので、交換することにしました。ついでなので、以下のように改造しました。
電波技術誌の難波田 了OMの評価記事には、
とありますが、今ではハイインピーダンス型を買い求めるのは困難になってしまいました。 同氏はまた、
と書かれております。なるほど! |
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たとえいいかげんな表示であったとしても、Sメータは短波受信機に欠かせないアイテム。
フェーディングに応じて振れるSメータにこそショートウェーブのロマンがある、とは気取りすぎ? 入手時すでに断線してしまっていたSメータをどうしたものかと、ここ数ヶ月考えっぱなしでした。 手持ちの丸型電流計を取り付けようとすると、 すでに空いてしまっている角型パネル取り付け用の穴が残ってしまいちょっとみっともないなあ。 フロントパネルを小さくしてLEDバーグラフメータとLCDデジタル周波数カウンタをつけるのもいいかな、 いやいやそれでは現在のダイヤルのレイアウトとマッチしないから、 いっそのこと全部分解してシャーシから新規に作り直すのもいいかも、 それならバーニア ダイヤルではなくてエディストーンみたいなかっこいいダイヤルが欲しいなあ、 きちんとケースにも入れたいし、放電安定管とプロダクト検波も欲しいし、SSBでもSメータ使いたいし・・・ あれあれ、これでは修理じゃなくて完全新作になってしまいます。 で、切れた1960年製100μA角型電流計と手持ちの1955年製1mA丸型電流計を眺めていたら、 あれれ、この2つはどうも中身のサイズが一緒みたいだぞ。 ケースをあけて中身を取り出してみると・・・メーカーは違うのに、 中身は取り付け穴といい目盛り盤のネジ穴位置といい寸分たがわず。これはラッキー! さっそく移植作業にとりかかります。神経を張りつめて作業し、 無事にメーター機構を入れ替えることができました。 組替え途中でメータハウジングとカバーを薄いシンプルグリーン溶液と小型超音波洗浄機で洗浄して研磨剤で磨いたのできれいにもなったし、 なによりオリジナルのフロントパネルを改造せずにすみます。 メータの目盛り盤はオリジナルのものですが、中身はいまやDC1mA計。 もはや100μA計ではないのでCRV-1/HBオリジナルの検波電流計としての利用はできません。 そこで、予定通りCRV-1の方式、すなわち高周波増幅管のカソード電圧変化を読むタイプにします。 CRV-1のメータは1mA計が利用されるので、願ったりかなったりです。 高周波増幅管6BA6のカソード抵抗値やスクリーン抵抗値はCRV-1とCRV-1/HBで異なっているので、 CRV-1の回路を参考にしながら手持ちの部品を組み合わせて適切に動作する抵抗値を見出しました。 メータはダンパーの効きが弱く、AGCの動き以上にオーバーシュートしてしまいます。 これでは使いづらいので、安直にメータ両端に大きな電解キャパシタを入れて針の暴れを抑えることにしました。 ゼロ点調整のポテンショメータはフロントパネルのヘッドホンジャック用の穴を利用して取り付けることにし、 メータ逆振れ防止用にシリコンダイオードを入れることにします。 ジャンパーコードで仮配線したSメータはうまい具合に動作します。 6BA6からゼロ点調整のポテンショ、 そしてSメータまでの配線はそれなりに長い引き回しになってしまいました。 通常はほとんど問題がありませんが、注意深くチェックすると軽く発振ぎみな周波数スポットがあります。 取り回しを再検討する必要あり。 2000-04-22 Sメータ交換修理 |
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高周波増幅段はIFゲインコントロールの影響を直接的には受けませんので、
IFゲインをフルから落としていくと、ゼロ点は動かないままSメータの読みはスムースに低下していきます。
コリンズ51S-1
や
ハリクラフターズSX-96
ではゲインコントロールを落としていくとSメータのゼロ点がそれに応じて上がってきますが、
感覚的にはCRV-1/HBのほうが違和感がありません。
BFOを作動させるとメータは大きく振れっぱなしになりますし、AGCを切れば当然メータはゼロに固定になります。
SSBやCWの受信中にメータが使えないのは寂しいので、そのうちオーディオ デリバードのAGC回路でも工夫してみましょうか。 今回のSメータ回路にはメータのゲイン調整はありません。 が、コリンズ51S-1のRFメータが60dB振る信号のときにCRV-1/HBは0-100μAの目盛のうちだいたい60を指します。 半島からの強力な信号でも振り切ることはありませんし、実用的なアクセサリーとしてちょうどいいものであると思います。 必要以上に大きいCRV-1/HBのフロントパネルは、この80mm角型Sメータを取りつけてはじめて全体的なバランスがとれます。 電波に応じて動くようになったメータを見ていると、本当に受信機が生き返ったと感じられます。 |
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本機の心臓部ともいえるナショナル 短波専用コイルパック 3BR-330は、
コイル コアやトリマ キャパシタの調整部全ての赤色エナメル固定が完全なままでした。
おそらく組み立て後に一度も調整が行われていないものと思われます。
各バンドともダイヤル位置による感度のばらつきが認められるので、再調整によって性能向上できるのではないかと思われました。
入手時に付属していたコイルパックのデータシートに調整手順も書いてあります。 で、いよいよエナメルを割って再調整に挑みました。 その結果・・・およそ3.5MHzから7MHzをカバーするバンドAについては全域で感度向上が確認されたのですが、 バンドBとバンドCについてはうまくダイヤル全域で感度を向上させることができません。 各バンドでの調整はバリコン位置5%と95%の2ポイントを基準にするのですが、 局発の可変範囲をデータシートの通りに合わせようとするとコア位置やトリマ位置をずいぶん動かす必要があります。 どうも後日じっくりと取り組む必要があるようです。 |
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日曜の午後に14MHz帯SSBのWのコンテスト局やJA局のラグチューを聴いていて、やはり安定度不足を感じました。
1分間のうちに何度かの周期で、同調周波数が100Hzのオーダーで上下してしまいます。
どうも電源電圧変動が主要因であるように思われたので、放電安定管の組み込みを決心しました。 シャーシに新たな穴を開けるのはためらわれたので、 オーディオ出力段の6AR5を除去してそこに0B2 108V安定管を組み込み、局発管6BE6のB電源とすることにしました。 現在は変更したレコーディング ジャックからの音声出力をアンプ内蔵スピーカやコンピュータのサウンドカードに入れて聴いていますし、 音声出力トランスを組み込む改造よりは安定度向上のほうがメリットが大きそうに思われたからです。 回路変更にあたって半田こてを触れる必要のあった部分は、 ついでにカチカチに硬くなったエンパイヤチューブの配線を新品のワイヤーで配線しなおしました。 またシャーシ背面の300Vウイドゥメーカーターミナルの配線も除去しました。 最初にテストしてみると、組み込んだ0B2WA 高信頼放電安定管は管の内部がオレンジ色に輝き、 確かに安定はしているもののその電圧は128Vです。 あれぇ、放電安定管は薄紫色に光るものと思っていたのになあ。回路を再チェックしたものの、予定の108Vは得られません。 もしやと思って別の0B2に交換してみたら、今度は薄紫色の光と108Vが得られました。 どうやら手持ちの0B2WAは不良品のようです。 スワップミートの素性の知れない中古球なので、まあハズレを引いたと思ってあきらめましょう。 |
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BFO管のB電源も放電安定管から取るように変更しました。
変更前に比べたら周波数安定度はかなり改善され、電信がピヨピヨ言うこともなくクリスプな受信音になりました。
しかし受信周波数は依然として短い周期でドリフトし、手放し受信には至りません。
貧乏ゆすり厳禁なのも相変わらず。
次の改善は局発段配線のメカ的安定性向上かなあ、と13MHz帯のRTTYを聞きながらいじっていたら、
メインバリコンの局発用セクション、特にステータ支持絶縁部が極端に温度に敏感であることがわかりました。 まあ原理的に当然といえば当然なのですが、 紙を吹き矢風に丸めたものを使って局発セクションのステータに息を軽くふうっと一吹きすると、 RTTYの復調周波数が実に4kHz以上も一瞬にして動き、その後数分間にわたってゆっくりと戻ります。 これでは周囲のそよ風でドリフトしてしまっても不思議ではありません。さあ困った。 バリコンをケースで囲うか、受信機全体をケースに入れるか? 温度補償キャパシタでは熱時定数の違いから、努力してもさほどうまくマッチングが取れないだろうし。 この時代の受信機はこういうものだ、と諦めるのが一番楽な解決策なのかも。 |
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作業中、錆びついた銀色刷毛塗りシャーシを見ていると何とかしたくなってきます。
かといって全部バラして塗装と組み立てを最初からやり直すほどの元気は今はありません。
ので、フロントパネルだけを再塗装することにしました。 スプレー式剥離剤を使って汚れた銀色のペイントを落とすと、最初組み立てた際に寸法取りを間違ったのでしょう、 いったん開けられた小穴が半田で盛られて塞がれている部分がありました。 スチールウールで磨いてからスプレーを吹きました。 CRV-1のフロントカラーのイメージをもたせて選んだ色はアイボリー。 リニューアルしたフロントパネルを組みつけると、正面から見ている限り完成したての自作受信機という感じです。 さて、局部発振段は電圧安定化されたはずなのに、受信が安定しません。 どうもどこかの接触不良が出ているようで、同調が取れなくなったり、 周波数がホップしたり、急に感度が低下したりするようになりました。 一番怪しいのはメイン バリコンのロータのベアリングの接触、あるいはバリコンフレームのぐらつき。 で、バリコンブラケットのゴムブッシュを代用品のケーブル グロメットに取り替えます。 すると、感度はいっそう悪くなってしまいました。 あれこれ調べると、何の事はない、理由はバリコンのRFセクション端子の半田付けが外れたためでした。 直視できない場所であり、症状としては高周波増幅段が増幅していないように見えるので、 特定するのにかなり時間がかかりました。 バリコン下面の半田付けを行うために、バリコンをシャーシから完全に外しました。 ついでに超音波洗浄機とシンプルグリーンで洗い、バリコン配線を引きなおします。 これで感度はずいぶん回復したものの、やはりどこかしか不調。 コイル・パックの再調整を数日間にわたって行い実用的な性能にはなりましたが、以前の感度が取り戻せていない感じです。 受信機全体のゲインがいまひとつ稼げていないかのようです。 2000-04-22 フロントパネル塗装 感度が出ていない |
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高崎のサープラス ショップで買い込んだパーツを使って、レトロフィットを続けます。
オリジナルの電源ケーブルは薄いパステルブルーで、当時の流行のものだったのでしょう。
風化はさほどひどくありませんが、シャーシの穴にグロメットを取り付けるついでに新品に交換してしまいましょう。
とはいっても買ってきたACコードを良く見るとSONY 1972とあります。
あれれ、28年前の新品だ。まあオリジナルよりも12年も新しいからいいか。 カバーが失われていたヒューズホルダはサトーパーツの新品に。 電源トランス1次側の0.005μFのワックスペーパーキャパシタはパンクすれば火災の危険もあるので新品の高耐圧フィルムに交換。 アンテナターミナルもほとんど同一の新品、スピーカ用のターミナルは豪華金メッキのRCAステレオピンジャック 280円也にしました。 オーディオ出力用として、標準ステレオ ジャックと併用することにします。 もともと使われていたラグ板は薄くて曲がりやすくカシメも粗雑な製品なので、 大き目の抵抗を取り付ける必要のあるものは新品のしっかりしたものに交換しました。 オリジナルのネジはすべてマイナス溝ネジで、頭がどれもひどく赤錆びていたので、 目につきやすいものやいったん緩めたものはステンレス製の新品に交換しておきました。 トグルスイッチのON-OFFタグも新品に。 |
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このページは自分自身の作業記録として便利なのですが・・・
読み返してみるとモード・スイッチは4ポジションのものが使われていると以前に書いています。
のに、このロータリースイッチはどうみても3ポジションです。
去年の9月だよなあ、よっぽど仕事に疲れていたのかストレスだったのかノイローゼだったのか、
ともかくスイッチ交換の必要はなさそうなのでBFOとAGCの配線を引きなおしてオリジナルの状態に戻しました。
もう火花は飛びません。
元のスタンバイ・スイッチの配線は復旧せず。今後オーディオAGCの実験でもするときに便利に使えるでしょう。 勢いづいて高周波増幅管6BA6のカソード抵抗を100Ωに変更、 中間周波増幅管については150Ωに変更。わずかに感度アップしたようですが、以前の元気は取り戻せていません。 0.01μFの松下製フィルムキャパシタも10個ほど買ったので、 残りのペーパーキャパシタを全部交換してしまうことにしました。 電圧の高くないところならSprague社の小型アキシャルの手持ち品のほうが便利なので、 最大印加電圧を実測確認しながらひとつひとつ作業を進めていくと・・・あれっ? |
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周波数変換管6BE6の第2・第4グリッドの電圧は回路図では80Vとあるのに、ほとんどゼロです。
バイパスキャパシタのショート?
でも使われている0.01μFペーパーは正常な様子。
調べると、20kΩ/1Wのスクリーン抵抗が内部断線故障していました。
受信はできているのですから周波数変換動作はしていますが、これではコンバータ・ゲインが稼げないはずです。
古い配線を引きなおしつつ正常な20kΩに交換したら、受信機はとたんに元気を取り戻しました!
スプリアス的な発振音も消え、半島からの信号にSメータは振り切れんばかり。
MFJアンテナチューナ・プリアンプのスイッチでアンテナを切り離し、プリアンプを止め、
アッテネータを入れた状態でさえVOAが聞こえています。ダイヤルは一面の人工ノイズ。
これが本来の性能なんだ! おおむね増幅段1段程度のゲイン不足であるように思えていたので、 高周波増幅段と中間周波増幅段については何度かチェックをしていました。 が、受信できているからという理由で周波数変換段はプレート電圧だけしかチェックしていなかったのです。 冷静に考えれば、周波数変換段は単に周波数を変換するだけではなくて、コンバータ・ゲインをもつアンプなのです。 6BE6の各端子の電圧を測っていればすぐに気づいたはずだったのですが。 入手後しばらくの間は正常だった抵抗が劣化して断線したか、あるいは知らないうちに作業ミスで過大電流を流してしまったのでしょう。 そういえば・・・調子が悪くなる1週間くらい前に、ちょうどこの抵抗がついていた付近から一度だけパチッと火花が飛んだことがありました。 断線した抵抗を見ると、表面にごく小さなキズのようなものがあってペイントが剥れています。 もしかしたらここからスパークが起こって、その後内部酸化が進行していったのかもしれません。 2000-04-22 ミキサスクリーン抵抗オープン故障 部品交換 感度回復 |
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感度が復活したと喜んでいたら、周波数安定度が以前のように悪くなってしまいました。
AMでは気にならないものの、CWとSSBの受信周波数が短い周期でふらつき、受信音も濁っています。
オーディオ出力をWaveSpectraで観測してみると復調音のちょうど±100Hzにもサブピークが見られます。 放電安定管から電源供給を受けているBFOの発振周波数安定度を再確認してみました。 発振出力は周波数カウンタでチェックするかぎりじゅうぶん安定しています。 数分間にわたっての変動はせいぜい数Hzで、これが原因とは思えません。 にもかかわらず復調周波数は電源電圧変動の影響を依然として受けているようです。 ミキサーのスクリーン抵抗が断線していたときはこんなにふらつきませんでしたから、 ミキサーも電源を安定化する必要があるようです。 ミキサーのプレートおよびスクリーン電圧を0B2から取るように仮配線してみると確かに改善されます。 が、完全ではなく、高周波増幅管も安定化する必要があるようです。局発周波数の安定ばかりではなく、 極間容量の変動による周波数ずれを抑える必要があるのでしょう。 ここまでやるなら、108V管ではなくて0A2 150V放電安定管を使用すべきでしょう。 Radio Handbookに掲載されている高級自作受信機の場合、 0A2で得た150Vを音声出力を含む受信機のすべてのB電源として利用しています。 CRV-1/HBでは、高周波増幅・局部発振・周波数混合・BFOの4球を150Vに安定化し、 中間周波増幅と検波・低周波増幅は従来どおりとしましょう。 局発管は0B2の時に比べて直列抵抗を入れて約100Vに下げなければならない分安定度は低下してしまうでしょうが、 それでもノーマルよりはずっと良いはずです。 電源まわりの大変更を再度実施し、0B2を0A2に差し替え、電源を投入します。 結果は上々、スタートアップ後の温度上昇に伴うなだらかなドリフトや機械振動による変動は当然残っていますが、 短い周期での周波数のふらつきはほぼなくなりました。 放電安定管を使用しても電源周波数のリップルは結構残っており、 この電圧変動が受信周波数を50Hzで揺さぶっていたようです。 放電安定管の出力直後と局発のプレートに中古のSprague製15μFキャパシタを入れたところ、 受信音の濁りは気にならない程度に改善されました。 これでアマチュアバンドのワッチも楽しめます。 1960年のJA標準構成といえる受信機は、 当時多くの先輩方が取り組んだと聞く改善を盛り込んでここに復活しました。 2000-04-25 RF/MIX/OSC/BFOのB電源を150V安定化電源に変更 |
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小学生の頃、初歩のラジオの巻末のキットの広告を毎晩食い入るように見ていました。
受信機キットの最高峰は高一中二通信型受信機。
0-V-2キットを購入して完成させたとき、いつか高一中二に挑戦するぞと考えたものです。
結局計画は実現しませんでしたが、CRV-1/HBの修理はそれとたぶん同じ、あるいはそれ以上の楽しみを与えてくれました。
7ヶ月以上にわたってのんびりと修理をつづけている間に、
100pFのマイカとブロック電解をのぞくすべてのキャパシタといくつかの抵抗を交換し、半分以上の配線を引きなおしました。
ここまでやることがわかっていたのなら完全に分解してシャーシの再塗装からやり直してもよかったな、
とちょっと後悔しています。 きれいになったフロントパネルのバーニア・ダイヤルを回すと、 40年前の手作り機とはとても思えないほどの感度と音質で海外放送が飛び込んできます。 ウォームアップ後の安定度も良好で、 大型Sメータの動きを眺めながらゆっくりと英語ニュースやエキゾチックな音楽を楽しむことができます。 アパートベランダのビニール線アンテナでは人工ノイズがひどくてDXingとは行かないところが残念です。 マイクロプロセッサやスイッチング電源、インバータなど影も形もなかったはずの1960年の短波を聴いてみたいと思いますが・・・ ひょっとしたら家の前を走るスバル360やラビットやオート3輪からのイグニションノイズに腹を立て続ける日々だったのかな? 最後に、CRV-1に関する資料をご提供くださったJF1CBL 関OM、JA4AXC/1 中西OM、 貴重なアドバイスをくださったJA1VBN 花澤OM、 そして本機CRV-1/HBをご提供くださった富岡市 青木OMにお礼を申し上げます。 |
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中間周波数オフセット機能付きの周波数カウンタがずいぶん安く出回るようになりました。
受信中の周波数がデジタル表示で直読できるという無線家の夢だった機能
が、
いまやレストランでの食事1回ぶんほどの値段で手に入るようになりました。
一つ買って、そうだ、CRV-1/HBに取り付けてあげよう。 2021-12-29 6桁赤色LED周波数カウンタモジュール発注 1780円 届いたカウンタは見た目とても好感の持てる造りで、動作が楽しみ。 でも実際にはほかの機材の修理をすすめて、取り付け作業には着手せず。 |
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CRV-1/HBは、2008年05月に第1研究所から中央研究所に移転するときに引っ越し業者さんによってぷちぷちにくるまれたままの状態でした。
2000年に修理して以来電源を入れた記憶はありません。
23年ぶり、です。 実はこのぷちぷち包装を開けたのは、別の理由からでした。 次の修理待ちアイテムとして SBE SB-36 の修理のつづきをしようと思ったのですが、 本体と電源ユニットをつなぐ電源ケーブルが見当たらないのです。 探していないところも残り少なくなり、引っ越しの時に業者さんがCRV-1/HB本体と一緒にぷちぷち梱包したのかもしれない、 と思って開けたというわけ。 まあやっぱり、というか、SB-36のケーブルは入っていませんでした。 SB-36の修理は先送り。 じゃあ、これに周波数カウンタを取り付ける作業をしよう。 それにこの受信機、 定電圧放電管を組み込むためにオーディオ出力管を取り外したから、 スピーカは鳴らせなくなったままでした。 LM386か何かを組み込んで、 スピーカを鳴らせるようにしてあげようね。 で、フロントパネルについた養生テープをはがしたら、 ありゃりゃ、リペイントした塗装が一部剥がれてしまいました。 むう、どのみちフロントパネルには加工を入れるつもりだからいいんだけどさ。 2023-05-12 作業開始 |
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スイッチやポテンショ類のガリはありつつもCRV-1/HBは感度よく短波を受信しはじめました。
2000年に修理完了したときは絶好調と思ったのですが、
他の機械でいろいろ経験を積んだ後ではこの受信機にはまだ改良の余地があることにも気がつきました。 感度・選択度は良好ですが、 AMの復調音質には改善の余地が残っているように感じられます。 し、BFOをONにしてCWを聞くと短周期の周波数不安定は明らか。 2000年当時はこんなものだと思っていたのですが、 HA-225の安定性改善に成功 した後では、あきらかに不足に感じます。 2回目の復活、第2リーインカーネイションは、 デジタル周波数表示を得るだけでなくて、 ひとまわり高い受信性能を目指したいものです。 2023-05-12 初期受信テスト |
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局発の発振周波数に影響を与えずにカウンタつなげられるかなとちょっと心配でしたが、
このカウンタモジュール、入力がとても好感度。
入力ケーブルの先をワイヤで直結してループ状にし、
局発発振管ソケット周辺に軽く巻き付けただけでカウント動作を始めました。 取扱説明書は付属していなかったので中間周波数オフセットの設定がわかりませんんでしたが、 ボード上についている2つのタクトスイッチを操作するうちに判明。 うまく設定できました。 いい感じですねえ。 確実な接続方法を見つけることと、フロントパネルへの取り付け方法を考えること。 それに、このカウンタを動作させるDC12V電源をどう工面するかを考えなくてはいけませんね。 2023-05-13 周波数カウンタ動作開始 |
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BFOはちゃんと発振しているし、
調整位置センターできれいに中間周波数センターになっています。
しかしごく短い周期での周波数変動があるようす。 前回2000年に交換装着したハマーランド製チューニングキャパシタは、 ロータもステータもターミナルピンも見事に黒化していました。 銀が含まれた表面仕上げなのでしょうか。 アルコールで拭くぐらいでは全く変化がありません。 効きも動きもスムースなので気にしなければいいだけなんですけどね。 |
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