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Marushichi Corporation "Volume Up" 100yen Audio Amplifier
Cellular Phone Adapter Modification Project

100 yen Amplifier

    While working, I frequently make a telephone call to join a telephone conference. My office, however, is very noisy -- typical Japanese office. When I am the only attandant from Japan I use my company PHS (cellular) at my desk but its audio receprion volume is too weak to cope with my loud office neighbors.

    One day I found a small, battery powered audio amplifier at one of the 100yen shops. It will be useful, if I use this 100 yen amplifier to boost the audio of my PHS. So next I went to an electronics shop and bought a fairly large headset with mike boom, started to modify the 100 yen amplifier to interconnect both of them.

オフィスがうるさくて

    仕事柄長時間のテレフォンカンファレンスに出席することが多いですが、会議室もなかなか空いていないので、 日本からの参加者が私一人だけであればデスクで電話をかけることがあります。 ところが私のオフィスは日本にありがちな人口過密、しかもいつも騒々しく、 周囲の迷惑も考えず大声で怒鳴り散らしたり高らかに笑い声を上げたりするお方もいるのでとても会話に集中できません。 さらにオフィスの電話機は構内PHS機で、ただでさえ聞き取りにくいテレフォンカンファレンスでは受話音量が小さすぎるし、 昔の電話機に比べると受話器の音響特性も大変劣っています。 イヤホンタイプのハンズフリーマイクロホンは会議中も両手でコンピュータを操作できるのでとても便利ですが、 受話音量の小ささはどうにもならず、また片耳だけのイヤホンでは周囲の耳障りな騒音をどうにもできません。

    そんなとき100円ショップで、「スピーカの音を大きくする」アンプが100円で売られていましたので買ってきました。 中を見てみると、小型オーディオパワーアンプICが入っていて、ボリュームコントロールもあり、単4電池2本で動作します。 試してみると、歪みもヒスノイズもひどいので音楽用として使う気にはなれませんが、 電話機の受話音量を補うのなら十分なゲインがあります。 そこでこのアンプを改造し、PHS端末機にPC用の大型ヘッドセットを接続するためのアダプタに改造することにしました。

100円アンプ

    この100円ミニパワーアンプは単4乾電池2本で動作するモノラルアンプで、 ケースから出ているミニプラグをオーディオ機器のスピーカ出力に接続します。 アンプの出力はケースにあるモノラルミニジャックで、ここにスピーカをつなぎます。 本機にはデュアル ローボルテージ パワーアンプ、TDA2822Mが使われています。 片面基板にはスイッチつきボリュームが実装されており、音量調整ができます。

    TDA2822Mはパワーアンプが2チャンネル入っており、 本機ではモノラル出力なのでブリッジ接続で使われています。 ゲインは十分あり、ライン出力レベルでスピーカを動作させることができます。 壊れたラジオを修理するときのシグナル・トレーサとしても便利に使えるでしょう。

    データシートによるとTDA2822Mは電源電圧が1.8Vまで下がっても使えるとのこと。 スイッチを切り忘れなければ、電池の持ちもよさそうです。

出力ジャック

    テレフォンカンファレンスに使おうと思って家電店でPC用マイクつきヘッドセットを買ってきました。 周囲の雑音も防ぎたかったので、大型のものにしました。 音楽用としても使える音質・音量です。 このヘッドセットのヘッドフォン側プラグは通常のステレオミニプラグなので、 これを100円アンプに直結できるよう、100円アンプの出力ジャックをステレオミニジャックに交換しました。 写真左が取り外したモノラルジャック、右が 今回使ったステレオミニジャックです。

    100円アンプのパワーは十分すぎるほどなので、 ちょっとボリュームを上げると耳を痛めそうな音量になります。 ヘッドセットにはケーブルの途中にボリュームが入っているので、 アンプのボリュームを上げ気味にしてヘッドセット側で落とせば、 ヒスノイズが低減されていい感じです。
マイクをつないで

    ヘッドセットのマイクはダイナミックタイプのようですが、 試しに電話機に直結してみたら問題なく使えました。 ヘッドセットのマイクのプラグはステレオ(3P)ミニプラグ。 100円アンプに直接挿し込めるよう、3Pミニジャックをケース側面に追加し、 100円アンプから出ている接続コードを携帯電話機用のφ2.5ステレオミニミニプラグつきコードに交換し、 受話器側と送話器側ワイヤを結線し、一丁上がり。 これでテレフォンカンファレンスも快適かなと思ったのですが・・・実際に使ってみると問題発覚!!

    構内PHSで通話を開始すると、電話機からの電波が回り込み、ヘッドフォンから強烈なノイズを発生してしまうのです!! アンプを電話機から切り離しても、見事な飛び込みが発生します。 これはどうやらPHS信号の特性のよう。第3世代ボーダフォンでは発呼時に一瞬ノイズが出ますが、それだけ。 ところがPHSではひどいものです。 アンプのオーディオ入力部にパスコンを入れたり、フェライトコアを入れたりしてみましたが改善できていません。 さあて・・・。

    ところで写真に写っている電話機はプライベート用のV902SHです。 ヨーロッパでもそのまま使えると言うのは実に便利だし、 CGシリコン液晶はクリスプで美しいし、動画撮影の能力もすばらしい! にもかかわらず「グローバル スタンダード」とやらにあわせたユーザーインターフェイスはとんでもなく使いにくく、 機能も品質もひどいものです。 せっかく日本という国にいるのに、後進国のスタンダードに合わせなくたっていいじゃん!!! 3万円近く払ってJ-SH53から買い換えたのに大後悔。 さあ、今からでも遅くないから過ちを認めて、グローバル スタンダードを捨てよう!!!!




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Jul. 10, 2005 100 yen amplifier purchased.
Aug. 13, 2005 Modification completed and page created.
Aug. 14, 2005 Bug fixed.
Aug. 18, 2005 Updated. PHS causes severe RFI.