15年近いブランクの後にアマチュア無線の世界に戻ってみれば、パケットだのレピータだのと聞きなれない言葉が。
勉強し直さなければ。
で、パケット通信にはデジタルデータを音声信号に、あるいはその反対に変換するモデムが必要。
通常は、モデムのみではなくて送受信の切り替えやプロトコルのハンドルまで行うTNCと呼ばれる装置を使用します。
これは100ドルちょっとで買えるようです。
が、ちょっと試しに受信してみたいだけなのに100ドルは出費。
で、QST誌を見ていたら簡単に作れそうなモデムの製作記事が紹介されています
(December 1995 issue)。
穴あけ済みのプリント基板も用意されているし、いっちょ作ってみるか・・・と始めてみました。 記事の著者のN2YMW局はこの簡単な1200bpsモデムを「パケット入門モデム」、IMPと名づけています。 |
穴あけ済みプリント基板は1枚4ドル50セント。4枚まで送料は1ドル50セントとのことなので、2枚注文しました。
同社はQST誌の製作記事のプリント基板を数多く製作しており、カタログも送られてきました。
本機の中心となるのがTCM3105 FSKモデムICです。 記事にはサンノゼのJDRマイクロデバイセズで買える、とあって、あれ、こりゃ近いや。お店で直接買いました。 このお店はジャンク屋ではなく、各種の電子デバイスやコンピュータ部品を売っています。 値段は安くなくて、一個8ドル95セント。 その他の一般的なパーツはハルテッド・スペシャリティズで買いました。 サニーベールのジャンク屋、ウイアード・スタッフでインテリジェント・プリンタ切り替え機の新品が5ドルで投げ売りされていました。 INMAC社の製品で、その当時日本では情報システム担当者向けのカタログ販売でうん万円で売られていたはずです。 まあ、同社の製品はどれも信じられない値段でしたからね。 で、本機を組み込むのにちょうど都合のよさそうなケースだったので2個買っておきました。 メーカー保証書付き、箱入り未使用新品のケースをあけて、ケーブルを切ってZ80の載った上質なプリント基板を取り出すのにはちょっと抵抗がありましたが。 余談です。 このウイアード・スタッフ社、1994年頃まではそれこそ面白いものが山積みであったと聞きます。 その後中古PCパーツがメインになり、つまらなくなったなあと思ったらサニーベールの外れに移転。 元の店舗には、なんとあのT-ZONEが出店するとのこと。 Fry'sの真向かいで、商売になるのかなあと誰しも疑問に思いました。 案の定、T-ZONEの駐車場は実質Fry's第2駐車場と化し、2年して閉店してしまいました。 |
で、実はこのモデム、未完成で放置されたままです。別に大きな問題があったわけではなくて、ただ放置してあるだけ。
ですからあきらめた訳ではなくて、単に再開するきっかけがないままです。 続きはいつの日になることやら・・・。
|