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Daiso "100yen" Pocket Radio
Model DD2000-A

All of the items in the shop is priced 100 yen, approx. 85cents- this is the 100 yen shop. Now (year 2000) virtually every city and town in Japan has at least one of such shops. They also sell radio - yes, it is 100yen!

On a day I bought one. The matching earphone was sold separately also at 100yen, making the total price 200 yen. Soon I opened the case I found it exceeded my expectation --- unbelievably, it was a 3 transistor and 1 diode superheterodyne with plastic tuning cap and IFT cans. So I returned to the shop and bought 2 more. Wao, I bought 3 new radios in a day!!

Special high impedance earphone is used as the circuit does not have a power amplifier. This Chinese made radio shows enough performance if not in the mountain area. I would pay 1000 yen or even more, if this is a kit contains all of the unassembled components!


100円ラジオ

    最近あちこちに100円ショップがありますね。 電卓が100円というのも凄いですが、ラジオが100円というのも実に驚異です。 どうせ電池ボックスにAMラジオICが載ったオモチャだろうと思いながら1個買いました。

    イヤホンで聞く縦長スタイルのこの100円ポケットラジオは、私のキット製作の第2号、ホーマーのイヤホン式2石レフレックスを思い出させます。 店を出てすぐにカバーを開けて中を見ると、これは結構楽しめそうではありませんか。 すぐに店に戻り、あと2個買い足しました。 1日に3台もラジオを買っちゃった! 専用イヤホン2個とあわせてもたったの500円!

本物のトランジスタラジオだ!

    このAMポケットラジオは単4電池2本で動作します。 イヤホンは専用のハイインピーダンスのものを使用し、これも100円。 ま、実質的には200円ラジオと言えます。 当然のごとく中国製ですが、パッケージには誇らしげに「スーパーヘテロダイン方式採用」とあります。 化粧パネルの"AM"の書体はいかにも素人っぽくて往年のガレージキットメーカー製品を髣髴とさせてこれもグー。
    カバーを開けてみると、トリマ付き2連ポリバリコン、フェライトコア バーアンテナ、赤いコアの局発コイル、 2つの中間周波トランス、スイッチ付きボリューム。 トランジスタにダイオード、セラミック コンデンサに電解コンデンサに炭素皮膜抵抗。本物のトランジスタラジオだ! いまどきディスクリートで組んだ、こんなにも正統的なトランジスタラジオに出会えるとは。 これって、わざわざ組み立てないでキットにしてくれたら1000円で買うよ!

    実際に使ってみると、関東平野から外れたここ富岡では民放局はちょっときついものがありますが、 NHK東京なら十分な音量。ヒスノイズは大きめですが、選択度はれっきとしたスーパーヘテロダインの性能です。 説明書によれば電池は70時間持つとあり、通勤ラジオに向いたクリアな音質で、実用性は十分。 ハイインピーダンスイヤホンはイヤホンジャックの接触抵抗に敏感で、プラグを触るとカリカリ言ってしまうのがちょっと難点。

    回路はトランジスタを3石使ったスーパーヘテロダイン。 周波数変換、中間周波数増幅、ダイオード検波そして低周波増幅です。 電力増幅回路はなく、低周波トランスもありません。 このため、通常のローインピーダンスのイヤホンは使用できません。
    ダイオードは古典的にゲルマニウム点接触ダイオードにしてあげたいところ。

さあ、どう遊ぼう?

    中国製低価格品の電子回路基板は見るからに廃棄物同然の汚いものが多いですが、 このラジオの基板と部品は、けっこうきれい。 さあ、この素材をどう楽しみましょうか。 ちょっと考えても
  • パワーアンプを内蔵してローインピーダンス ヘッドフォンまたはスピーカを駆動する
  • AMワイヤレスマイクに改造する
  • 木のオルゴールボックスにでも組み込む
  • 真空管ラジオにしてしまう
  • 短波ラジオにしてしまう
などなどなど・・・もちろん部品取りに使っても価値は十分。 たっぷり楽しめそうな100円です。



スピーカで聴いてみよう

    パワーアンプを追加して、スピーカで聴けるようにしてみましょう。 実際にラジオ本体に組み込むとすれば、ケースの空きスペースに収まる超小型のスピーカと、 3Vで動作するパワーアンプICを使うことになるでしょう。きれいに仕上げるのはけっこうなチャレンジでしょうね。

    ここでは、トランジスタをひとつと出力トランスを使った古典的なアンプの実験をしてみます。 この回路では実際に組み込むのは無理でしょうけれど。

    回路は、型番不明のモトローラ製のNPN小信号用トランジスタを使ったA級アンプ。 使用する部品は、以前にハルテッド スペシャリティズのアニュアル セールのグラブ バッグで手に入れたジャンク品を使います。 縦横高さとも1mくらいの段ボール箱いっぱいに抵抗やキャパシタなどの電子部品が目いっぱい詰まっていて、 1ドルだったかのお金を払うとドーナツが2個入る程度の小さな紙袋が渡され、取れるだけ取っていいという企画。 こりゃ夢中になります。 めぼしい部品を探すためにお客がみんな段ボール箱をかき回すわけですが、どの客も手を真っ黒にして、 リード線がささってみんな指先から血を流しながらパーツをあさっていました。 鉛やスズが体内に入ってとっても有害だと思うけど、有害なものはたいてい楽しいんですね。

    唯一贅沢なのは、出力トランスとして新品の山水ST-32を使っていること。 意味のない電源表示LEDもつけました。電源は乾電池、DC3ないし6Vで動作。





    DD-2000Aのイヤホンは低周波アンプのコレクタ回路に直接入っているので、 イヤホン ジャックからキャパシタを介してアンプにつなぐだけでは音は出ません。 ここでは基板上に150Ωの抵抗を用意してこの両端にDD-2000Aのイヤホンジャックからの線を接続しました。

    音量は使用するスピーカの能率にかなり影響されます。 写真に見えるPC用スピーカは見栄えの割にはかなり音質が悪い安物ですし能率もよくありませんが、 静かな部屋で聞くにはちょうど良い音量が得られました。 もうすこし音量が必要ならプッシュプル回路にする必要があります。


上の写真をクリックすると音が聴けます。
ノイズがうるさいですが、これは
PCからのノイズ。離せばもちろん
静かになります。



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Dec. 28, 2000 Created.
Dec. 17, 2001 Added 1 transostor amplifier experiment.
Dec. 25, 2001 Corrected typo.
Jan. 05, 2006 Reformatted.
Dec. 03, 2013 Reformatted. Added experimental audio power amplifier circuit diagram.