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高校生のときヘンテナ自作にトライしたものの十分な知識も経験も材料も機材も資金すらなく、
見事にしくじって以降、自作アンテナでオンエアというのはひとつのトラウマになっていました。
けれどいつまでもこんなじゃいかん、と、
28年ぶりに自作ヘンテナにチャレンジしました。
材料は近くのホームセンターで調達。
水平エレメントは1mのアルミパイプを2本、垂直エレメントはフレキシブルなステンレスワイヤです。
バランは市販品を使ったので完全自作というには後ろめたさがありますが、
またしくじって立ち直れなくなるのも怖かったのです。
マストは最初塩ビ管を使ってみましたが、いかんせん重くてしなりやすく、
こりゃダメだ。
即座に断念し、次の週末にアルミパイプに変更しました。
このヘンテナ作りにはもうひとつ動機があって、
思い立ってふらりと移動運用をしたくなったときに、
気軽に組み立てられるアンテナが欲しかったのです。
昨年買った4エレメントHB9CVは、練習しても組み立てるのに20分かかってしまい、
かなり億劫でした。
そこでこのヘンテナは、5分でアンテナ組立完了を目指します。
マストとエレメントの固定はオートクリップを使用し、
蝶ネジを使用。
マストは2本のアルミパイプをつなぎ合わせていますが、この接続も蝶ネジ1本のみ。
給電線とバランの接続部はU型ターミナルと蝶ネジで、
給電線はステンレスワイヤとともに2本の水平エレメントに取り付いたまま。
合計で蝶ネジ5本で組み立てられ、工具不要。
結果、組立・分解ともに3分で完了。
停車から運用開始まで7分もあれば十分、という結果が得られました。
ただしこれはステーロープ張り工程を除いた時間。
軽くできたものの、ポールとマストで全長9mに達しますから、
風がなくてもそれなりにしなってしまいます。
ステーロープ張り工程には5分ほどかかってしまいますが、
ポールへのローブ取り付け部の工夫と、
ロープの標準的な長さの部分に印をつけておくことによりもうすこし短縮できるでしょう。
2007年06月03日 自作ヘンテナ製作開始
2007年06月16日 自作ヘンテナ完成
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