Another Life Someday
Some stuffs awaiting for new lives
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日本で
Corvus
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の名前を知っている人がいれば、
その方はパーソナル・コンピュータのごく初期にネットワークを導入しようとしたとても先駆的な人に違いありません。
Omninetはツイストペアを使った通信速度1MbpsのLANで、
とても高価だったハードディスクをApple IIやIBM PC/XTなど複数のコンピュータで共有できました。
当時まだイーサネット機材はとても高価で、
それよりもずっと低価格だったOmninet機材は、
小中学校の教室にずらりと並んだApple IIをネットワーク接続するためにとても普及しました。 ここにあるのはOmninet Utility Serverのケース。 Omninet Utility Serverは、Omninetクライアントが1台のセントロニクスパラレルプリンタと2台のシリアルプリンタを共有するための装置です。 Utility Serverの中身は実質的にZ80を積んだ一台のマイクロコンピュータであり、 当時これをハックするのが流行ったとか。 内部には1986年1月の検印が押してあることを見ると一度はこのケースは完成品であったものが解体されケースだけジャンク屋の売り物として並んだのか、 それとも完成出荷直前だったものが工場閉鎖とともに放出されたのか。 1986年はCorvus社倒産の直前の年。 製品がヒットしてその分野のトップ企業になりながら、数年後には倒産し、今となっては誰もその名前を覚えていない・・・ という企業はシリコンバレーでは枚挙に暇がありませんが、Corvusはそんな企業の一つ。 ケースは加工のしやすそうなプラスチック製で、背面パネルにはACインレットとD-SUBコネクタ取り付け穴があります。 いろいろ使えそうだなと思って買っておいたのですが、購入後15年、まだこのケースに適したプロジェクトがありません。 2012-04-01 Stock Checked: Corvus Omninet Utility Server: Case Only. Qty:2. Location: Box "Cases for future projects" |
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