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Single Sideband for the Radio Amateur Single Sideband for the Radio Amateur

A Digest of Authritative Articles
On Ameteur Radio Single Sideband

The American Radio Relay League, 1965
4th Edition, 2nd Printing
ISBN: Not Available


SSBの夜明け

    アマチュア局として初めてSSBによる音声送信を行ったのは1933年、W6DEIによるものとされています。 1947年9月21日にW6YXが75メーターバンドでSSB電話を送信し始めると、多くのアドバンスト・アマチュアがSSBの研究を始めます。

    1950年代、優れたSSB機器を作るための努力が本格化します。 完成機メーカーはもちろん、アマチュアもさまざまな試行錯誤を繰り返してよりよいSSBの送出と受信をめざしました。 いちはやく完成の域に到達したのはいうまでもなくコリンズですが、 SSB機器にはいままでになく高度な技術が要求されるようになり、 結果として中学生が半田ごて1本と数本の真空管で気軽に作れるものではなくなってしまいました。

Single Sideband for the Radio Amateur

    本書はARRLの機関誌QSTに掲載されたSSBに関する文献を抜粋し1冊にまとめたものです。 全253ページで、SSBの基礎、SSB受信機・送信機・トランシーバやリニア アンプ、 各種の周辺機器や測定方法、SSB信号処理のさまざまな試みが掲載されています。 時代的にはトランジスタの価格がだいぶ下がり、そこそこの周波数とパワーを扱えるようになってきたところです。 記事の多くは依然真空管式ですが、小出力ながらオールソリッドステートのトランシーバ製作記事も見受けられます。

    SSBをとりあえず受信するだけなら従来からあるBFOが使えます。 しかしベストな受信を望むとプロダクト検波が必須となり、AMとは異なる考え方がAGC回路に要求されてきます。 また高い周波数安定度と良好なスカート特性をもつフィルタが欠かせなくなってきます。 本書でも軍の放出品の安価なクリスタルをエッチングして目的の周波数に合わせる方法、 クリスタル ラティス フィルタの設計の記事があります。

    SSB信号の発生にはバランスド・ミキサを必要とし、送信には直線性の優れた出力段すなわちリニア・アンプが必要になりました。 本書でも歪の少ないきれいなSSB出力を得るための記事が数多く、キロワット級のリニアの製作記事も2つあります。
    SSB送信機の完全自作に取り組むのは私にはどうにもできそうにありませんが、いつかは受信機の完全自作に挑戦したいと考えつづけています。 その時は、間違いなくこの本に掲載されたプロダクト検波回路をつかうことになるでしょう。


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May. 16, 2001 Created.
Aug. 17, 2002 Reformatted.
Sep. 23, 2004 Reformatted.