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70 Jahre RADIOMANN
Kosmos 70 Jahre RADIOMANN
Vom Gebirg zum Ozean alles hört der Radioman

Experimental Vacuum Tube Radio Receiver Set

PLANNED PROJECT PREVIEW


    シュツットガルトのエレクトロニクスショップでこんなものを見つけてしまいました。 本物の真空管を使った新品のラジオ実験キットです。ユーロ高の折、89.95ユーロはかなり高いけれど、 雰囲気もよさそうだし、面白そう。 それに、同調コイルの交換により短波も聴けるようなのです。 目的のミーティングを成功裏に終わらせることができたので、 ちょっと早いけれど自分へのクリスマスプレゼントにでもしよう。
    全然知らなかったのですがこのラジオのメーカーである Kosmos 社は、子供向けの科学教材を作っている、長い歴史を持つシュツットガルトのメーカー。 ラジオ小僧がこの街に来てお土産を買うのなら、これ以上のものはないかもしれません。


RADIOMANN content
    パッケージを開けてみました。いつもながらワクワクする瞬間です。 専用の発泡スチロール製緩衝材にきれいに入れられているのはバリコンなどが取り付けられたシャーシ、 同調コイルが中波用と短波用の2つ、ヘッドホン、アンテナ線そして真空管。 あれえ、抵抗とかキャパシタとか小物パーツはどこかな。

    で、ようやく気がついたのですが、これはキットではなく完成品なのでした!! なにしろパッケージに書いてあるドイツ語もほとんど読めないので・・・。

    パッケージはそれなりに大きく、持って行った小型スーツケースの8割程度の容量を占有してしまいましたが、 今回はわずか2日間の出張で荷物は少なかったので、穴の開いた靴下とゴムの伸びたパンツを投棄したら問題なく入れて帰ることができました。
RADIOMANN Manuals
    この製品にはマニュアルが2冊あります。 ひとつはこのモデルの取り扱いと、いろいろな実験の方法や手引きが30項目書かれた新しいもの。 KOSMOS社はドイツ以外の国への製品輸出は全く考えていないようで、マニュアルはドイツ語のみ。 もっとも回路図さえ読めれば、ドイツ語と格闘する必要はないでしょう。 もうひとつはRADIOMANNの古いモデルのマニュアルのリプリントです。 こちらもドイツ語のみ。

    さて、ちらりとマニュアルを読んでみると、店頭でパッケージから想像した内容にはハズレも結構ありました。 まず、ドイツ仕様でAC230Vで動作するものと思っていましたが、電源はなんと乾電池のみ。 それじゃあプレート電圧はインバータか何かで作るものかと思ったら、電池のDC12Vを直接給電しています。 それではカーラジオ用の低プレート電圧球を使っているのか! と思ったらこれもハズレ。 使用している珠は12AU7、普通の双3極管です。プレート電圧が低くても全く意に介していません。 もうひとつは回路方式。 当然再生式だろうと思ったのですが、グリッド検波プラス低周波増幅を1段のみ。 むう。安定性はいいでしょうが、感度はあまり期待できません。
RADIOMANN chassis
    シャーシ上面の拡大。 品のよいマホガニー調シャーシの上面には、アンテナ接続用ターミナル、同調コイル取付け用ターミナル、 つまみ直付けのバリコン、真空管ソケット、ポテンショメータがひとつ、そして低周波トランスが取り付けられています。 ヘッドホンが付属していて、シャーシ中央のジャックに挿し込みます。
    同調コイルは、中波用がスパイダーコイル、短波用が空心コイル。いずれも3本のピンが植わっていて、 シャーシのジョンソンターミナルに取り付けます。

    このラジオのマニュアルには30種類の実験ができるとありますが、多くはコイルに触ったらどうなるか、 昼と夜とで比べてみよう、などの本体にはなにも手を加えない実験。 残りはネガティブフィードバックとは、とか、低周波増幅を1段加えてみよう、などの改造ガイドですが、 改造のための部品が付属してくるわけではありません。
    さあ、どうやって遊ぼうかな? 私はマニュアルに書かれている実験はさすがに卒業していますから、 いろいろ考えてみましょう。 コイルを改造して再生検波にする、バンド スプレッドをつける、 電源トランスを内蔵して正規のプレート電圧で使う、別の短波受信機用のプリアンプにする、 AM送信機にしてみる、水晶発振にしてCW送信機にしてみる、ステレオプリアンプにしてしまう、 手持ちの低μ双3極管を使ってステレオミニパワーアンプにする・・・ いろいろ楽しめそうです。

火入れ式

    買ってから1年以上経ってしまいましたが、 未開封パッケージのままコレクターズアイテムにしておくつもりでもありませんので、 いよいよプラスチックフィルムパッケージを破り、火入れ式です。
    木製の筐体には底面パネルはなく、内部に設置された単3電池ホルダに電池を8本入れます。 まずは中波用のスパイダーコイルをコイルターミナルに取り付け、 付属のヘッドホンのプラグをジャックに差し込み、 付属しているアンテナ線を伸ばしてアンテナターミナルにつなぎ、 再生兼用電源スイッチをカチリとONにします。 数秒後、真空管のヒータがぽわりと赤く灯りました。

    なにしろドイツ語が読めないのでずっと勘違いしていましたが、 この受信機はやはり再生式です。 ポテンショメータをフルの位置にするとヘッドホンから軽くピーという発振音がします。 が、バリコンをどうまわしても全く反応がありません。
    バリコンの取り付けはぐらついていて、バリコンを傾けると一瞬放送が受信できました。 バリコンは2本の小ネジで木製シャーシに固定されていますが、ネジを締め付けてがっちり固定したら、 逆に全く受信できなくなってしまいました。 結局フレーム側(ロータ側)の配線で、卵型ラグとネジの座面の間で接触不良が発生していたのです。 わかってしまえばなんていうことはありませんが、 ラジオの基本をこれから学ぶために貯金をはたいた8才の子供だったら途方にくれて泣いてしまうかも。

    無事動作しだしたRADIOMANNからは、NHK第一・第二が聞こえてきました。 TBSラジオは無理。 短波コイルに取り換えてみると、 日没まではまだ数時間ある時間でしたが、少なくともかすかに日本語ではない放送がひとつ聞こえました。 今テストをしている第2研究所のロケーションを考えると、 1mのビニール線だけの0-V-1であれば、しかもB電圧が最大12Vとあっては、だいたいこんなものでしょう。
    感度は不十分ながら、再生を適度に絞った状態での音の美しさにはびっくり。 まるで雪解け水の清純さのように、濁りがなく澄み切った音です。 これ本当にAMラジオなの?と一瞬疑ってしまいました。 もちろんこれは選択度が不十分なために高域もよく復調できているためなのですが、 トランジスタ・スーパーヘテロダインにつきもののコンバータ・ノイズがなく、 電池でのヒータ点灯・B電源供給のために当然ハムも皆無。 とてつもなく静かなバックグラウンドの中にアナウンサーの声がすっきりと浮かび上がっています。 こんなにいい音のラジオは現代の市販品では見つからないでしょう。


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Dec. 05, 2004 Page Created.
Dec. 11, 2004 Published.
Feb. 04, 2006 Updated.