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Lafayette Model TE-50 Tube Tester
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真空管テスタ

    真空管の欠点の一つは寿命が限られていること。 ヒータ断線による故障は半ば当然です。 しかしほとんどの真空管はもはや製造されていませんから、じゃあスペア球を手に入れておこう、となるのも自然。 ジャンク球を買ってきてはアナログテスタでチェックし、電池をつないでみてヒータが灯れば一安心。

    しかし真空管のことを勉強していくにつれ、たとえヒータが灯っても、 古くなった球ではいわゆるエミッション不良というものがあることを知りました。 カソードの材料が劣化し、電子の放出量が低下するというものです。 使用される回路によっては、少しのエミッション不良が大きく性能に影響することもあります。 また、本来絶縁されているはずの電極間にショートが起きたりすることもあるそうです。 そうなると、アナログテスタによる単純なヒータチェックだけでは球の状態は判断できません。 やはり真空管テスタが欲しくなります。
Lafayette TE-50 Tube Tester: click here for larger image


Lafayette TE-50

    Lafayette TE-50 は、サービスマン用のコンパクトな簡易型真空管テスタです。 ヒータ・チェック、ショート・チェック、そしてエミッション・チェックができます。 本格的な研究用テスタのようにさまざまな特性が測定できわけではありませんが、 それでも複数のジャンク球の相互比較ができるのは便利。

    本体下側は取っ手つきの引き出しになっていて、中に取扱説明書と、真空管の種類ごとのセッティング表が入っています。 最初そのことに気がつかず、「マニュアル付きということだから買ったのに・・・」 と売り主にクレームをつけてしまうところでした。 メールを書き終えてからそのことに気がつき、書いたメールを削除しました。

    使用方法はちょっと面倒です。 パネル下部に並んだスライド・スイッチでそれぞれのピンをどこ (グラウンド、ヒータ、プレート、またはノーコネクション)につなぐのかをセットします。 ヒータ電圧をロータリースイッチで設定し、セッティング表にあるとおりにメータ感度つまみをセットします。 モードスイッチをQUALポジションにし、テストする球をソケットに差し込み、 真空管が暖まるのを待ってメータの指示がGOODの範囲内に入ればOK。

    しかしメータの読みがNG範囲だからといって、その真空管が使えない、というものでもありません。 回路によってはエミッションがかなり低下しても問題ない場合があるからです。 結局のところ実機でOKであればOK、というのが本当のところのようです。
Click here to view the manual (PDF 3072KB)

    ご覧のように、回路はいたってシンプル。 安定化電源回路はありませんので、メータの指示は電源電圧によって影響を受けます。 複数の球の比較には問題ありませんが、エミッション量の絶対値を測定するには事前に電源電圧をチェックしておく必要があります。

    電源トランスは各種のヒータ電圧を得るためのオート・トランスです。 電源電圧が115Vから125Vのときは電源スイッチをHIポジションに、 105Vないし115VのときはLOWポジションにセットします。 HIポジションのときは電源電圧がそのまま、 LOWポジションにセットした場合はオート・トランスによって昇圧された電圧がプレート電源として利用されます。
    また保護回路のようなものはないので、 設定や使用方法を間違えるとテスタ本体やテストしている真空管を壊してしまう可能性があります。
TE-50 Circuit Diagram (Click for larger image)

    さてこのテスタ、ほとんど未使用との触れ込みで買ったのですが、実際に見てみるとかなり使い込まれていたようです。 たしかにパネルもメータも歳月を感じさせない美しさですが、スライド・スイッチのまわりの指が擦れるところはペイントが消えかかっています。 し、9ピンのMT管ソケットがほとんどへたりかかっています。 ので、非常に大切に、かつ丁寧に取り扱われてきた機械だといえるでしょう。

    ですから今後必要な修理といったら、へたったソケットを交換する程度。 現在ソケットを捜しているところです。
    全てのコンポーネントは、上面パネルにきれいに取り付けられています。 埃やサビ等は全く見られず、内部は新品同様です。 真空管ソケットのピンの結線は色分けされたビニール線で行われており、これも大変きれい。
    キャパシタは折をみて交換しておくのが良いと思われます。
    なおこのテスタは1960年代のLafayetteブランドなので当然ながら日本製です。 さて、どこのOEMなのかな? するとこのページをご覧になったブリュッセルのJaakさんから書き込みがあり、 共立電子計器株式会社のK119型と同じだとのこと。さらに調べてみると、 いろいろなバリエーションがあるようです。
TE-50 Inserior View (Click for larger image)

本末転倒

    最初はあくまでもスペア球のチェックが目的だったのですが、 実際テスタが手に入るとこんどはテスタにかけるためのジャンク球を買い始めることになってしまいます。 こうなると本末転倒、本来の目的を見失った時点でめでたくファンからマニアに昇格です。 うん千本の真空管を持っている人の気持ちがだんだんわかるようになってきました。あぶないあぶない・・・・・。

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Jan. 24, 1999 Created.
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