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YAMAHA MT4X

Multi Track Cassette Recorder

Purchased as a part-out material to build an analog multichannel mixer for the newly established Noobowsystems #3 lab,
this MTR was found to be in an almost perfect condition except a fatal problem - the tape drive did not play.
The attempt to fix this equipment was the very first engineering activity since the new #3 site had become operational.

YAMAHA MT4X Multi Track Recorder

    第3研究所用のパワーアンプはしばらく LM386アンプ を使うことにしました (我ながらなんというミニマリストなんだろう)。 ヘッドフォンジャックを追加して、ヘッドフォンでも使えるようにしよう。 次は バクサンドール型トーンコントロール をつくるようかな。

    と、第3研究所用の生活関連機材を探しに立ち寄ったリサイクルショップに、 ヤマハMT4X マルチトラックカセットレコーダが売られていました。 中央研究所ではオーディオテクニカAT-MX33ディスコミキサーをコントロールアンプ代わりに便利に使っており、 それに代わる第3研究所用の機材を作ろうとしていたのですが、これを買っちゃえばすべて解決だ。 カセットデッキ部は壊れていてもかまわないし、内部回路がすべて焼けていて筐体だけ使うにしても十分価値があるぞ。 マニュアルと、純正のキャリイングバッグつき。 買っちゃえ。

Yamaha MT4X

第3研究所初プロジェクト

    第3研究所を開設して1ヵ月が経過。 未搬入の洗濯機を除けば平日の生活に必要な機材はそろい、ちょっとゆとりが出てきたので、 買ったまま一度もバッグから出してさえいなかったMT4Xを試すことにします。

    電源を入れると、VFDディスプレイは起動アニメーション表示のあとテープカウンタ表示になりました。 マイクロコントローラは正常に動いている様子です。 ミキサーとトーンコントロール機能が欲しかったのでカセットデッキ部は壊れていてもいいやと思っていたのですが、 テープを入れて早送りキーを押してみると、 軽快なソレノイドの音とともにきちんと力強く巻き取り動作します。 が、PLAYキーを押しても再生動作はしません。やっぱり壊れてる。

    が、メモリーリピート動作をさせると、なんとデッキは再生動作を始めました。 おや、メカが壊れているわけではないみたいだ。 普通にPLAYキーを押しただけでは再生は始まらないのかな。 なにしろスタジオトラック録音用の機器だから、普通のカセットデッキと似て非なるもの、なのかも。

    でも、マニュアルを読んでもやはりそんなことはなく、PLAYキーを押せばテープデッキは再生動作をするはずなのです。 いろいろ試して、どうやらPLAYキーそのものが壊れているらしいことがわかってきました。 これはひとつ修理にトライしてみよう。第3研究所での初修理プロジェクトです。

修理開始

    筐体をあけ、内部を観察します。 基本はカセットデッキと同じようなコンシューマ向けマスプロ機器の雰囲気ですが、つくりはさすがに上等で、 構造設計はシンプルで無理がなく、整備性は良好なように思えます。

    問題のPLAYキーは、VFDディスプレイとマイクロコントローラを積んだロジックボードに直付けされたタクトスイッチでした。 テスタで導通を調べてみると、他のタクトスイッチは押せば導通するのに、PLAYキーだけは押しても導通しません。 これが原因・・・タクトスイッチのONせず故障だ。 このタクトスイッチは2回路モーメンタリで、PLAYキーに関しては2回路を並列接続しています。 ということは、2回路とも故障しちゃっているということだ。

    さて、どうしよう。同一形状のタクトスイッチを入手して部品交換するのが普通。 いちばんいい加減で手っ取り早いのは、ABS樹脂製の筐体に穴をあけ、 小ぶりなモーメンタリプッシュスイッチを追加して、それをPLAYキーの代わりにすること。 あるいは、プリント基板にパターンカットを入れ、ジャンパーを飛ばし、 あまり使わないキーをPLAYキーとして使う手があるな。 これなら外観はノーマルのままだし。 そうか、半田こてを入れて基板からPLAYのタクトスイッチを取り外し、あまり使わないキーと入れ替えてしまえばいいんだ。

    フロントパネルのキー機能をみると、おそらくSYNCキーを使う必要はこの先無さそうです。 このキーを押すと、4チャンネルある録音トラックのうち第4トラックをMIDI機器制御信号記録として使うモードになり、 アナログ3チャンネル+MIDI機器演奏が可能になります。 が、音楽は聴くだけで何一つ演奏できず、MIDI機器などひとつも持っていない私にはまるきり不要。

    ではSYNCキーとPLAYキーを入れ替えてしまおう・・・VFDを痛めないように作業しなくちゃ・・・と半田こてを用意して、 そうだ、物は試し、いつもの手をやってみよう。

    PLAYキータクトスイッチのボタン側面のわずかなすき間に、少量のSafetyWashをスプレーし、ボタンをなんべんも押します。 表面のSafetyWashが揮発したら、これを繰り返します。 数回繰り返し、少し待ってからテスターでスイッチ導通を調べたら、おおお! 正常だ!!

    オーディオ信号を伝えるフラットケーブルを注意深く取り付け直し、 取り外したロジック基板をシャーシに組み直し、カバーを閉めて電源ON。 PLAYキーを押したら、カセットデッキは正常に再生を始めました。直った!

    オーディオレベル調整のスライドポテンショメータやパンポットなどにはガリが出ていますが、さほどひどくありません。 どうやらMTRとして問題なく使えそうです。

    結局、修理はSafetyWashをスプレーしただけ。 でも TDM850のキャブレタースタータ と一緒で、たったスプレーひと吹きするための分解には結構手間がかかった修理でした。

実用開始

    ヒマをみつけて古いカセットテープのデジタイズ処理を続けています。 第3研究所にはずいぶん前に中古で買ったSONY TC-K333ESGを持ち込んでいて、 いまのところほぼ順調に動作しているのですが、 特定のテープで再生動作を停止してしまうものがあります。 MT4Xで試したら順調に再生できました。

    MT4Xはハイポジションテープ専用でイコライザの切り替えはありませんから、 ノーマルテープでは多少の周波数特性の乱れがありますが、 どのみちとても音の悪いモノラルテープなら問題なし。 この機械はどの程度使われたのかわかりませんが、 高域は十分に出ていて、ヘッド磨耗はさほどではないようです。

    動作は安定していて安心して貴重なテープをかけられるし、 ピッチ調整つまみがあるので当時の低価格ラジカセで録音したピッチが狂ったテープもうまくデジタイズできます。 もしオリジナルテープの高域があまりにも落ち込んでいるならば、 MT4Xの3バンドトーンコントロールで補正することもできます。 なかなかいい機械が手に入ったな。

    MT4Xのテープデッキ部はdbxをもち、またテープスピードは標準の4.8cm/sと倍速の9.5cm/sが選べます。 MT4Xには最後のモードのバッテリバックアップのようなものはないと見えて、電源投入直後はdbx ON、9.5cm/sが選択されます。 機械の目的からして適切だと思いますが、 音楽鑑賞用カセットテープデッキとして使うと電源投入のたびに毎回モードを切り替えないといけません。 貴重な4チャネルヘッドを減らすのもなあと思いつつ、大切にしすぎてそのうち本当に用途を失うのもどうかと悩みます。 と、第3研究所のメイン機であるSONY TC-K333ESGが壊れてしまいましたので、MT4Xがめでたくメイン機に昇格。 さあて今夜は何を聴こう。


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Copyright (C) NoobowSystems Lab. Tomioka, Japan 2011

Jan. 26, 2011 Play Key fixed.
Jun. 14, 2011 Page Created.
Jun. 29, 2011 Published.
Jun. 30, 2011 Corrected typo.
Aug. 02, 2011 Updated. TC-K333ESG broken on Jul. 27, 2011. MT4X is now the primary deck in the Lab.3.