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Leader LCG-381
Color Bar Pattern Generator


    The shop owner of the recycle shop had no idea what it was, and he could not price it. I offered a price and he immediately said okay; perhaps he thought he could not get any money if he missed me.

    LCG-381 is a color bar pattern generator for servicing color TV sets, presumably manufactured in 1966. It uses 12 vacuum tubes and several semiconductor diodes.

    Salvaging parts was the only my intention to purchase this, however it might be fun to make it operational and watch the color bars generated by 12 vacuum tubes....

[NO FURTHER TECHNICAL INFORMATION AVAILABLE]

こんなもんでどう

    ちょいと立ち寄ったリサイクルショップの片隅で放置されていたこのブツには値札もなく、 またどうみても売れそうにはありませんでした。

    「これ、いくら?」 試しに30代と思えるオーナーらしき店員さんに聞いてみると、 「なんでしょうね、これ?」 そりゃそうでしょう。 今の一般人はテストパターンという言葉さえ知らないかもしれないし、 説明するのも面倒なので「テレビを修理するのに便利な機械ですよ、もし動くならね」と答えました。 「うーん」と店員さんは悩みつつ、電源プラグを差し込んでスイッチを入れました。 彼は一体なにをこの機械から期待したのでしょうか? なにか音でも出ると思ったのでしょうか。 私は内心「おいおい、用心しろよ・・・」と思い、キャパシタの爆発音を期待しました。 しかしその変な機械は爆発せず、内部からカラカラカラという音をたてはじめました。

    「こんな値段でどう?」とこちらから言うと、「ああ、いいですよ」と即答。 値がつくだけでいいやと考えたのでしょう。 私にしてもこの機械を本来の用途に使うつもりなどもちろんなく、 ひとしきりバラして遊んで、パーツをサルベージできればそれでいいのでした。

眺めて楽しむ

    Leader LCG-381は、カラーテレビ サービス用のカラーバー ジェネレータです。 1960年代の流行のパステルカラーのコンパクトな筐体のフロントパネルには、 カラーバー、クロスハッチ、ドットを切り替える電源スイッチ兼用ロータリースイッチと、 クロマ調整つまみがついています。 背面には空冷ファンがあり、電源ケーブルと出力ケーブルが出ています。 出力ケーブル先端は赤2本と黒1本のみのむしクリップ。 筐体左側面には出力をVHF 2chと3chに切り替えられるスライドスイッチがついています。

    ネジを4本緩めると、フロントパネルに一体となった内部構造がケースから取り出せます。 コンパクトな筐体ながら、真空管が計12本使用されています。 比較的密度の濃い実装なので、強制空冷が必要だったのでしょう。 シャーシ底面はラグ板を使い、丁寧でしっかりした実装になっています。 半導体ダイオードも数点使われています。 現在ではほぼ全数がリークを示してしまうニッケミのオイルキャパシタがいくつも使われており、 電源トランス1次巻線のノイズ吸収にも使われていました。 燃えるかもしれない、と思った私の予測は的外れではなかったわけです。
    6605とか6606という数字がマーキングされたコンポーネントが多いことから、 この機械は1966年の初夏から夏にかけて生産されたものと推測されます。 フロントパネルのクロマ ポテンショには41とマークされており、これは昭和41年を意味していると思われます。 39年前、です。
    フロントパネルのカラーバーの窓は、カラー印刷したプラスチック板をネジ止めしてあるだけの飾り。 電源を入れると内側から光る、とかであればおしゃれですが、そんなことはありません。

利用価値は

    さて、支払った額だけの価値が果たしてありますやら・・・。 秋葉原でECC85を\1900で買った後だったので、6AQ8でも使われていればラッキーだなと思いましたが、残念。

    でも内部の状態は年代相応の汚れのみで良好。 部品の質もよさそうなので、この先もし真空管クリコンでも作りたくなったら格好の素材です。

    それとも、本来の機能を取り戻させてみるべきか? 何本も使われているニッケミのオイルキャパシタを全交換すれば本機は動き出すものと思いますが、 真空管カラーテレビ回路を勉強する必要もあるかもしれません。 VHSでさえほぼ終焉を迎えつつあるこの時代、真空管12本で作り出すカラーバーを眺めればどんな気分になれるかなあ?



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